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ギター、サランギ(写真)、ヴァイオリン、シタール、タブラ、コーラス、バンジョー...などなど。このところスタジオには、日替わりで様々な音楽家がやってきています。
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ババール・スタジオでは先月から、インドの偉大な詩人の一人、カビール(Kabir1398-1487?)の詩に、ババールさんらが様々な楽器を用いて自らの音楽作りをしてきましたが、その最終段階に入っています。 全8曲が、実際の演奏家によって、よりリアルに、生き生きとした生命力を注ぎ込まれていく、なかなか楽しい瞬間です。 インドでは楽譜は通常使わず、演奏家はその場その場で直ちに曲の特徴をつかみ、即興的に音楽を紡ぎだしていきます。今回はババールさんプロデュースなので、ババールさんなりの音形の希望はあるものの、演奏家がより良いものを出してきたら、それはそれでババールさんも大喜び、また、何よりも、感情をいかに揺さぶる表現を奏でるかというところに常にババールさんの焦点は絞られてきます。独りよがりにならずに、みんなで総合的に、心からの音楽を作っていこうという志向です。演奏家にも自由が与えられながらも、本質だけは落とさないで欲しいところなのですが.....。
そうそうすんなりとはいかないということが、この2〜3日でよくわかりました。演奏家もそれなりにプライドがあり、エゴがあり、折り合いがつかずに、途中で辞めて帰ってしまうというケースもあるからです。また、感情、言葉では表わせない物を即把握し、音にしてくれる人と、あれやこれやと持ち上げた暁に、まぐれで当たったホームランのように突然素晴らしい演奏をしてしまう人などなど、演奏家も個性豊かで対応にもエネルギーを要します。怒って帰ってしまう演奏家に関しては、ババールさんも、一緒にやっている録音エンジニアも、彼らが尊敬している音楽家だからこそ呼んできたにもかかわらず、こういう結果を招いてしまったことに関して、とても残念な気持ちが残ります。しばし沈黙状態が続いた後に、心新たに次なる演奏家に期待し電話するというわけです。
カビールの曲は、ほとんどが神への信仰の歌、Devotional Songです。多くの声楽家がカビールの詩を用いて独自の旋律で歌っているようですが、このババールさんの作品は、歌の部分も間奏の部分もとてもメロディックで微妙なムードがあり魅力的なものに仕上がってきています。完成したらまたご紹介します。
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by ayako-ondes | 2007-01-04 22:21 | Music★音楽