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火曜は英語のクラスがある日。今日はパブリック・スピーキングが宿題で、全員がひとりずつスピーチをする。話す内容は自由だが、聞く人をどれだけ納得させ、惹き付けるかが課題。前のクラスではスピーチのための準備と手順も丁寧に教えられ、とても有意義なものではあったけれど、それをその通りにやるには時間がかかりそう。なるべく早く何を話すかを決めないと、準備が間に合わないと思っていたものの......  全くその通りになってしまった。

昨夜ようやく話したい内容が決まった。結局準備は半分。準備不足では結果が想像できる...。重い気持ちでクラスへと向かった。いつもより人数が少ない。来ている人たちはみんな緊張しながら、時間ギリギリまで練習している。私は、中途半端な準備ではまともに話せないので、スピーチを辞退したいと正直に申し出ようと思った。来た来た〜、講師はいつものようにホント明るい。すると、私のような人が他にもいた。時間が足りず今日は無理だから次回にできないかとお願いし出した。しかし、私たちのクラスはたまたまこの後、2度も続けて祝日のため休講になってしまう。その申し出はあっさりと却下された。私も辞退を申し出てみたが「いいからいいから、これは練習だから。練習が大切。その場があたえられていると思って、何でもいいから、気にしない気にしない...」と軽〜く却下。
しかし、これで、私の気持ちは180度転換。「もう何でもいいいや、やってやろうじゃないの」。これが功を奏し?、むしろ前回のスピーチよりも緊張せずにみんなの顔を見渡しながら話す事ができた。前回は病み上がりで久々に人前に出たこともあってか、クラス一の最大級の緊張感を味わった。

全員が前回より一段とうまくなっている。お母さんとのテレビ番組の取り合いについて、笑いをとりながら話を進める人や、レイプについて真剣に語る人、いずれも全員をグッと惹き付けていた。みんなただただ聞くだけでなく、話し手に対してうなづいたり、途中で意見を言ったり、自然と反応してくる。私のトピックは、インドの魅力を、まだインドに来た事のない日本人に対して語るというもの。「では次は、Ayako」と声がかかると、みんなが「イェ〜ィ、Ayako〜」と拍手し景気づけてくれる。ハハ,,,照れてしまう...。インド人には聞き慣れないAyakoという名前を発音すること自体を楽しんでいる様子でもあるし、インド人とどこか違い足並みが揃わないので応援してくれている風でもある。聞いている人たちはうなづいたり、驚いてみたり、時には間の手を入れてくれてありがたかった。
ところで一人の女性、話したい事はあるけれど大事になるから話さないと言い張り、結局話さないで終わった。しかし、彼女がとっても話しがうまいのは誰もが知っている。以前のスピーチでも、実は何も用意してこなかった...と言いながら(本当に用意している様子もなかったし、全く悪びれた様子もなかった)、その場で思いつくまま、感情豊かに、誰よりもおもしろく、みんなをあっと言わせて、時間ピッタリに話し終わったのだから...。

講師の講評の前の10分の休憩時間は、お互いに褒め合ったり、関心ある話をした人に自分の意見を言いに行ったり。積極的にそれぞれが動いていたのが、ちょっとしたことから一つの話題について、みんながひとつにまとまってのディスカッションが始まった。一人立ち上がって、身振り手振り、時には机まで叩いて主張する人がいる。全員がこの人に対して、様々な意見を言う、それに対してバシっと返す。また他の人が質問する、あれやこれやと例えを出しながら、最後には、これでどうだ!とドンと机を叩いてカッコイイ。次から次へと意見が出る白熱したディスカッションが自然と成立。すでに英語よりもヒンディーの方がアッチャコチャ飛び交い、私は話がわからなくなってしまったが、まるでスポーツ観戦と一緒で興奮してくる。時々、これはけんかじゃないよね?と自問自答してしまう時もあるほど炸裂もする。それにしても立ち上がってみんなに囲まれて話している人、変幻自在な手の動き、言葉以上に話す目、身体全体を使っての表現、完っ璧。ファースト・クラス!(インド人が何かにつけて発する褒め言葉)。この人こそが、さきほどスピーチを断った彼女。ついた火は消えない...。

クラス後、エネルギー相当消耗...。f0099915_2214552.jpg
コンノート・プレイス(デリーの中心にあるショッピング・マーケット)のOxford Book Storeへ立ち寄った。カフェもあり、窓からはコンノート・プレイスを臨める。インド臭さが抜けそうな場所。
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f0099915_223303.jpg牛の口からミルクが注がれるミルク入れと、象の砂糖入れが何ともキュート。

うーん、ここはやはり
インドなんだな〜
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by ayako-ondes | 2007-01-23 20:28 | Diary★日記
週に2度、ブリティッシュ・カウンシル(以下B.C.)で2ヶ月単位の英語のクラスを受講。ヒンディー語も話せなくては…なのですが、せめて英語も話す前の考える時間をなんとかしたい。言おうとしていることを考えているちょっとした時間、インド人は待ってくれません。答える前に話がすり替わったり、誰かが割り込んできたり、もどかしさが充満してきます。
ある時、大勢の日本人に接しているインド人に、どうしてインド人は自分が質問していながら、こちらが答える前に話を変えるのかと聞いてみました。すると、答えにくい質問をしてしまったのでは?と思って、答える負担をなくすために、とっさに話を変えている時もあると思うと言われました。それもあり得るかもしれません。インドは何が真実かわからないことがたくさんあります。   

話はB.C.に戻って、ここではたくさんのインド人の友達ができることも利点です。毎日スタジオと家の往復では知り合う人も限られますが、B.C.にくる人たちはみんな英語に対しての明確な目的を持っているので、やる気に満ちていて積極的、友達にもなりやすい。更に、申し分ない講師と、授業がとても工夫され練られていて、さすがブリティッシュというだけあって、一切の無駄時間やだらだら感がありません。この合理的な感覚が、時間やルールにルーズなインドの中にいると、たまらなく快適で命拾いした気分になります。日頃はインド・ムードに囲まれながらも、時間に線を引きながら自分をもっていっているものの、それだけでは周りの重い空気に押しつぶされそうです。週2度それが追い払われて身体が軽くなります。

ところでこの授業、凄まじい! 昨年も2ヶ月だけ一般的な英語コースを受講しましたが、とにっかくうるっさいです。少人数のグループになってのディスカッションでは、他のグループの声が騒音となり、間近の同じグループの人の声がよく聞こえない。そして私以外は全員がインド人、独特のインドなまりの英語で、騒音の中で聞き取ることは不可能です。日本では英語の授業などは静かすぎて、先生は話をさせようとしていた記憶がありますが、このクラスは全くその逆で、全員がオーバージェスチャーで機関銃のようにまくしたてます。これだけ話せるということは、インド人には聞こえていて、わかっていて、私だけがついていっていないのではと思ったので、最初のクラス後に、クラスを変えたいと講師に言ったら、インドは、授業中でも、一歩外に行ってもどこへ行っても同じ状況、すぐに慣れるから今のクラスで大丈夫だと言う。

今年、なぜかその時のクラスメイトがこぞって次回は一般クラスでなく、スポークン・イングリッシュ(以下S.E.)のクラスを受けると言います。S.E.クラスはその名の通り話すことだけに集中したコースで、文法や読み書きなどは一切やりません。スケジュール表を見てみるとS.E.のクラスがとても数多く、人気なのかもしれません。一般的な勉強も足りないけど、まずは実践力がないことには、苦手克服にもと、私もS.E.コースを受けることにしました。
これまたスゴイ!です。全員がライフル銃。エネルギーを消耗します。なんと自己主張が強いのか...。インド人の車の運転と全く同じです。休憩時間でも身振り手振りでヒンディーと英語ごちゃまぜで意見を戦わせます。主張する表現力だけは相当高いです。こんなことを言ったらどう思われるかなんて遠慮したり、気にする人は誰一人としていないし、といって、後でそれを根に持つという事もありません。戦っていたと思ったら、今度は一緒に笑い出したりしています。そんな調子なので教えられる内容も、話す前に3秒数える、自信があるトピックほど自分から話し出さないで聞き役に回る、スピードでまくしたてるよりは、ポーズを作ったり小声で話す方が効果的、、、、どれも熱狂しやすいインド人向け。私なんかはいずれも努力しなくて自然にクリアー、話す前には3秒たっているし、常に聞き役になってしまうし、言葉に詰まって沈黙はたびたび…。それにしてもインド人、一旦ディスカッションが始まると、誰も言う事なんて聞かない、一気に加熱します。そして、話題がインドになると、全員が私の先生となり、私はただただ「ハァ〜、ハァ〜」と聞き続けます。

インドでは英語は第2外国語、インド人のヒンディー語は英語まじり、それに学校の授業でも英語で行われる科目もあると聞いています。小さい時から多少なりとも英語に接しながら育ったインド人は、実践力があり、語彙や文法などはさておいて、とにかく話しを続けることができます。違いを実感しつつ、パワフルなインド人に立ち向かっている日々です。
写真はデリーのブリティッシュ・カウンシル・・・ここがインドだからか? どうしても牛を想像してしまう。
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by ayako-ondes | 2007-01-22 20:08 | Indian★インド人

昨年の恐怖

インドでは、木の下に椅子が置かれて、壁の前に鏡がつけば、床屋さんが開店する。
袋からごぞごぞと何やら取り出して、街角で売り始める人。色が色だけにドキッ!!
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リヤカーに果物や野菜を積んで売り歩く人たちは至る場所にいるし、小さな商店はあらゆるところにあります(最近では、住宅地域が商店になっていてこれにまつわる様々なことが問題となっています)が、それなりのお店が集まっているところはマーケットと呼ばれています。最近では巨大なショッピング・モールも続々建ち始め、ここ数年で、デリーと、そのベットタウンは相当変化遂げることでしょう。まあまあファッショナブルで、外国人好みの物が多くあるマーケットはほとんどが南デリーと、その先の隣の州のデリーとの境界地域にあります。各国大使館や、アメリカン・スクールや日本人学校などの各国スクールも、そして多くのハイレベルなインターナショナル・ホテルや空港も南にあります。買い物が楽で、街や建物も比較的整備されている南に住みたいですところですが、私が住んでいるのは、混沌とした活気に満ちるオールドデリーから更に北へあがり、デリー大学をも超えた北デリー。住んで1年、全くといっていいほど外国人に会うことがありません。デリーには日本人会なるものがあって、ショッピングガイドなども発行していますが、それも南の情報がほとんどで、北はまるで不毛の地のような印象です。しかし、そんなひどくもないのです。今デリー全域で地下鉄の拡張工事が進められていて、いずれは私が住んでいる家の真ん前にも駅ができます。現在の最北駅であるデリー大学駅から2つ目、ここまで地下鉄がつながったら、デリー中心部まで家から20分ちょっとで行けてとても便利になります。といっても、さすがにそれまではデリーにいないでしょう。

そんな北デリーにおいて、規模が大きく、デリー大学の若者も利用するマーケットが、大学近くのカムラ・ナガル・マーケットです。前々から気になっていたものの、地下鉄ではいけない場所なのでのばしのばしになっていました。そして初めてそこを訪れた時のこと。

夕方になりかけていた時分、家とは逆方向の中心部の本屋に足を伸ばしたくなり、デリー大学駅までリキシャを使うことにしました。ちょうどマーケットの大きな交差点にはリキシャワラもわんさと集まっていて、値段交渉を始めました。夕方時分になると値段も多少アップします。数名のリキシャワラが皆同じ金額を提示してきました。そこで決めてしまえば良かったのですが...これだけ大勢いるんだから、一人くらい安い金額を言ってくるだろうと思い、「20ルピーで駅まで行ってくれる人〜」と大声で辺りを見回しながら呼びかけました。そしたら、取り囲んでいるリキシャワラは一同に25ルピー、誰も譲る人はいませんでした。いつもと違う状況に戸惑う私。
そんな中、得意の野次馬根性とからかい精神(暇なんだと思う)で、リキシャワラはおもしろがって寄ってたかって数十名集まってきて、みんながみんな、わざと25ルピーと言って迫ってくる。自分のところに乗れ、ここに乗れと、わんわんと始まってしまった。まず〜い〜!!! ついに囲まれた。リキシャワラだけでなく、道行く人もみんな何事かと、だんだんその輪が大きくなっているいるのが感じられ、耳のあたりがカーッと熱くなってくる。このまま家に帰るとしてもリキシャに乗らないと帰れないし、どうやってこの場を切り抜けたらいいのだろう、逃げ道がない…。とっさに、ジャンケンが頭に浮かんだ。まずはジャンケンを教えて、彼らにやらせてよう。そして勝った人のリキシャに乗ろう。それにはどうやってこれだけの人にジャンケンを教えたらいいのか、ジャンケンをわかってもらえるだろうか、更にひどい事になってしまったどうしよう…などなど、思考が急ピッチに飛び回り、頭の中はゴチャゴチャ、パニックに陥ってしまった。どうしよう、どうしよう…。その時、人の山の中から見覚えのある顔が目に入ってきた。うわ〜。何が起こったのかよくわからないけど、うわ〜。今度は驚きのあまり声が出ない。「Ayako, what are you doing?」と大きい目の友達が人ごみを掻き分けて目の前に来た。その後ろには彼の友達のパンジャビのシンガー2人もいる。この前会ったばかりの人たちだ。どうしてここに? 彼らはこのマーケットにある食堂にモモを食べにちょうどやって来たところだと言う。私はあまり自分の状況を説明できなかったけれど、一緒に食べに行くかと言われて、「行く、行く!!」。ワラにもすがる思い。リキシャワラに「バーイ!!」と一言、この場を脱出したのでした。モモを食べながら、ようやく正気に戻った私、偶然にも助かった…と、ようやく安堵。それにしても初めて来た場所、友達もほとんどいなかったその頃、友達がたまたま居合わせるなんて…。お礼を言いながら、偶然でびっくりしていたと言ったら、「僕はAyakoのことは全てわかるんだよ」だと。いかにもインド人の台詞…。

ところ変われば...。  ヴァラナシのリキシャは背もたれの模様が可愛い。
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by ayako-ondes | 2007-01-20 09:18 | Indian★インド人

最近の恐怖

朝、いつものように家からスタジオへ向かいます。
徒歩10分もしないで着くのですが、暑い時期は汗が流れるのでリキシャを使っていました。それ以来、リキシャに乗る事にも慣れ、気候に限らず、少しでも早く着きたい時には利用しています。そして、それが最近の恐怖となっています。
家を出てまっすぐ数十メートルか歩いた測道(1/15の写真の道。早朝のため人や車が少なくいつもより美しく見えます。)の角にリキシャワラ(三輪車を漕ぐ人)のたまり場があり、だいたいはここでリキシャを拾うのですが、最近、リキシャワラたちは私の姿を見つけると、われもわれもと自転車を引っ張って勢いよく向かってきます。この姿、と〜っても怖いのです。一気に何台もで来られると、どのリキシャに乗っていいのかわからなくなり困ります。いつもは、シートがきれいで(切れて穴だらけのものも多い)、新しく良さそうな自転車に乗っている、体力のありそうな若者を選びます。そうしないとタイヤは歪んで回るし、ギーギーうなるし、ノロノロ。
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リキシャワラにもいろんな人がいて、乗車中は、その漕ぐ後ろ姿を見ながらちょっとした人間観察です。こちらを気遣って、なるべく段差を避けて走る人、あまり気にしない人。
デリーの道路は車のスピードを落とさせるための道路の盛り上がりが至るところにあり、これを越えて降りる瞬間、身体が宙に浮いてしまうので、降りた時の振動が強く身体に響きます。これがなければもう少し乗り心地いいのだけれど...。長距離乗ったら具合悪くなりそう。また、気をつけていないと頭を天井の鉄の棒にぶつけてしまうので、棒のある中心から多少右か左に座るのがミソです。たま〜に、乗る前にさっとシートを拭いてくれる、気が利く人もいます。こちらも気持ちよく座り、しばらく乗っていると、ふとハンドルにぶらさがっているものに目がいきました。
オホ〜ッ、少し切れている子供用の綿のズボンが風にゆれて泳いでいます。他に布はなさそう。ということは、さっきのシートはこれで...。ぼろ切れは使うだろうけど、こんなにも形がはっきりしていると笑ってしまいます。
ある日、ここにたむろするリキシャワラですごいスピードで飛ばす人にあたりました。あまりにも早く上手だったので、降りるときに、「あなたはすごく早い!」 と褒めたら、それ以後、このリキシャワラは特権を得たかのように私をめがけてきます。しかし、他にも早い人がいたので、その人に、「あなたも早かった」と言ったら、たむろしている時にきっと彼らは話しているのでしょう。二人は競い始めます。
バスの運転手も車の運転手も何かにつけてクラクションを鳴らしたり車体を金物で叩いて音を出して競争したがります。全くこの手のことが好きな国民だとあきれてしまうし、実際乗っているバスがそれをしだすと危ないし怖い。
ところで、インド人は他人のものは自分のものみたいな感覚があり、あまり「サンキュー」を口にしないのです。もちろんリキシャから降りる時も、リキシャワラの顔をあえて見る事もなく...。私は何かにつけ「サンキュー、サンキュー」と連発してしまうので、友達からは何度も言わなくていいと言われます。しかし、リキシャから降りるときに「サンキュー」と言うと、リキシャワラはそれを口まねし、照れたようににやけながら「タンキュー」と返してきます。
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by ayako-ondes | 2007-01-19 07:18 | Indian★インド人