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Love & Joy

前回の記事で、書き忘れました
パンフレットに手書きによるシャンカル氏の素敵なメッセージがありました
やはり彼の演奏に接したいですね




      The magic in music happens only
    when the artist serves it with love
    and joy - and the listeners receive it
    with the same spirit.



         Ravi Shankar
          Feb. 18. 2007.
by ayako-ondes | 2008-02-25 23:23 | Music★音楽
ニューデリーのラヴィ・シャンカル・センターにおいて、22日〜25日まで「故ジョージ・ハリスン生誕65周年祭」(Dedicated to the Late George Harrison on his 65th Birth Anniversary)が開催されている。


23日には、ババッルさんの友達であり、先日スタジオで会ったばかりのバーンスリー奏者Ajay Prasanna氏が出演するということもあって、ババッルさんと、グルプリートと、もう一人の知人と聴きに行く事になった。


ラヴィ・シャンカル、インドのシタールの巨匠で今年4月には88歳になる。
ビートルズとの交流や、その他西洋音楽の巨匠たちとの共演、共作等々、
インド古典音楽の演奏のみならず、幅広いジャンルのシタール音楽を生み、
また全世界で演奏してきた。
インド音楽を、そしてシタールという楽器をインターナショナルに広め、ファンも多い。
神様的存在である。

また、娘さんアニューシュカもグローバルなシタール奏者として国際的に活躍中、
そしてもう一人の娘さん、歌手のノラ・ジョーンズといい... すごい音楽ファミリー。



会場のラヴィ・シャンカル・センターはニューデリーの中でも最もハイソな地域、
各国大使館が集まるチャナキャプリにある。私も訪れるのは初めてであるが、全員そうだった。そこでまたとんでもないことに...。


目指すはチャナキャプリ。それはそれでいいのだが、この地域は本当に広く、
またひとつひとつの大使館の敷地が異常に広いので、地図を見ながら方向を確認するにも、
隣の大使館がどこの国の大使館なのか、それを確かめるのにも一苦労。
歩いて簡単に探せるような距離ではないのである。
ましてや、土曜日、暗くなってくると、あまり人通りも多くはない。
私は地図を見る事が好きなので、自分だったら前もって調べておくのだが、
今回は場所をあらかじめ聞いていなかったので、ただ連れられて行動している。
そして、バッバルさんにしてもグルプリートにしても、大方のインド人は、常に、
その場所に行ってそこにいる人に尋ねるのが一番という頭だ。
何回も聞きまくり、その度にぐるぐる回り、その果て、最終的にはたどり着くというもの。
私にはこれがとっても無駄に感じられて好きではないので、ノー・プロブレムと言われようが、
何と言われようが、場所を聞き出しておいて調べてくるんだった...。



そして、ようやく7時過ぎに到着。外国人も多いし、そんなに大勢で埋め尽くされているというわけでもなかった。しかし、建物といい、ロケーションとといい、引き込まれる
雰囲気でとっても素敵だった。そして会は6時にすでにスタートしていた。
1時間ほど遅れたところで、いつものこと。半分聴くつもりなのだろうなと軽く考えていが。
着いたとともにちょうど曲が終わり拍手。
そして「それではこれより10分間の休憩です」とのアナウンスがあった。
グルプリートに、この後、また彼らは登場して演奏するかと聞くと
「Maybe. I think so.」との返事。その割に、バーンスリーは袋にしまわれ、またタブラも片付けが始まり、少し不安になる。


ともかく、演奏者のところへ挨拶に...。
バッバルさんとステージ下手の奏者のいるところへと向う。
その途中、ソファに一人のおじさんが座っていた。


ババッルさんはその人を見て、その人もバッバルさんを見て、お互いとっても穏やかに挨拶しあった。二人の間には、とても親密かつ尊敬しあった自然な礼儀正しさが感じられた。とても静かだが、温かい対面に見えた。
出演者やその他の入れ替わりの聴衆などで騒然としていた中、ここだけは別世界のようだった。


と、その様子を、しっかりと監視しているおばさんがすぐ近くの観客席にいた。
白い小さなカワイイ犬を抱いたその人は「師匠は今体調がよくないから、関係者以外はここから先には入れないように。さもなくば、師匠を控え室の方へ連れて行って....」と何やらかんやら訴えている。


まさに彼が、ラヴィ・シャンカル。カリフォルニアに住んでいるはずだが、このためにデリーに来ていたのか! まさか彼がここに来ているとは全く思いもしなかったので驚いた。
しかたなくなのか、本当に体調がすぐれないのか、その声を聞いたシャンカル師も、それに従い控え室へと移動してしまった。


偉業を成し遂げているその大きな活動とは反対に、印象は小さなおじいさんという感じだった。


そして、懸念通り、後半は違う演奏者のステージへと変わってしまった。
先回のバーンスリーのチョウラシアの時と全く同じパターン。
今回もバッバルさんは録音するようにと、私はMDを用意していたのだった。
奏者の人たちにも合わせる顔がない、恥ずかしいし、それに何よりも聴きたかった。


ところで、このラヴィ・シャンカル・センターは彼の資料館としても、また財団としての機能もしている。たくさんのシャンカル師のコンサートポスターや写真や賞状などが展示されている。
詳しくはココのサイトをご覧ください。彼のシタールとともにサイトが開きます。


また、センターでのコンサート模様はココを! とっても素敵な建物、そしてこんな雰囲気でした。

そしてオマケに、そのカワイイ白い犬は、たぶんこの中の8番目の写真に写っている犬だったと思います。


1時間ほど聴いて、我々は次の予定の知人の結婚式へと向わなければならない。
シャンカル師はその特別に用意されたソファに座って聴いている。
ババッルさんももう一度彼と話したかったが、途中で話しかけるのも悪いので、
泣く泣くまた次の機会を願って、会場を後にした。


いつか、シャンカル師の演奏を生で聴きてみたい。
by ayako-ondes | 2008-02-24 23:10 | Music★音楽

占星術

インド人の生活と占星術はなかなか関連深い。
結婚式の日取りも占星術で決めることがほとんど。それは知っていたが
その他もしかりである。


ババルさんの奥さんの体調が優れず、すぐにでも検査をした方がよさそうで、そのことで昨日、ババルさんは気持ち的にも、実際にも少々慌ただしかった。そしてもっとも早く検査を受けられる明日、木曜に...という話しだったのだが、今日になったら、占星術的に今は日取りが悪いので、2週間先送りにすると言う。


こういうことにも占星術が使われる。人間の身体に関わる事なんだから、検査は早い方がいいのでは?という思いと、しかし、星の言う通りにした方が結果オーライならば、その方がいいのでは?という思いとが、頭の中でぐるぐると堂々めぐりしてしまう。
私には少々怖い賭けにも感じるのだか、占星術の言う事を聞く方がいいと皆さん考えているようだ。ともあれ、結果が良くなる事を信じるしかない。


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by ayako-ondes | 2008-02-20 21:48 | Culture★文化

朝の時間


ガザル歌手のバッバルさんが、最近時々歌の稽古に来ているスニータに話しかけています。

私もその場にいたので、一緒に聞いていました。



「今朝は歌の稽古したのか? 練習するのは早朝がいい。
 4時くらいから2時間ほどやって、それからまた少し寝たらいいんだ。
 朝のこの時間はとっても貴重な時間。自然界、そして宇宙の、全てのエネルギーが
 生まれる時間。汚れのないクリアな空気。
 この時どれだけのエネルギーが動くか想像できる? 
 はかりしれない広大なエネルギーが流れるこの時間に発声練習をする。
 自分自身の中に素晴らしいエネルギーを取り入れることができ、
 プラスのエネルギーに満たされる。何も発声にいいだけではない。
 考える事においてもとても有意義に働く時間なんだ。」



確かに、この時間帯の自然界の光と色の移り変わり、空気の動きはとても早い。
人工的には作り出せない自然の美しさと、新鮮さに溢れ、鳥も歌い始める。


インドでは、自然と人間の結びつきをとても強く感じる。気候と食べ物と体調にしても、
ヨガやアーユルヴェーダの精神にしても、自然と人間が密接に関連している。


インドでの生活の根底には、このような知識と知恵、考え方が過去から現在に至るまで
しっかり蓄積され、継承され、揺るぎなさを感じる。
我々が生きている上での根本的なものであるはずだが、時間や仕事に追いかけられていると
ついつい忘れがちになり、自然に対しても、自然と人間の関わりにおいても鈍感になっていく。


更にバッバルさんは続けた。



「ただし、ここで(朝の時間に)自分のことしか考えられない人は決して報われない。
 自分のことだけを考えながら発声練習したところで、上へとのぼれる道は見いだされない。
 自分というちっぽけなものに目を向けるのでなく、もっと広く、もっと大きい世界、
 そして、大きな宇宙を感じながら、その宇宙のエネルギーに自分の身を置く。
 その中で高い次元に目を向ける。
 多くの幸福、平和、自分以外の人々の喜びを考えられないようでは、何も始まらない。」



つまり、エゴがあってはならないということか…。ヨガや瞑想においても、
エゴを取り除くことで心のバランス、世の中の平和と喜びが訪れる事を説いている。



太陽とともに起き、自然界の恩恵を受けよう。

より広く、大きな宇宙の物差しを持ちながら一日一日を精一杯生きたら、
沈む夕陽もより美しく心に響くに違いない。
by ayako-ondes | 2008-02-18 23:00 | Nature★自然

handcrafted paper

今冬は寒いと言われていたデリーだが、日増しに暖かくなってきている... と
数日前には感じていたのが、昨日、今日となると... どうしてこんなにすぐに暑くなるのか!?
一番過ごしやすいと思う期間があっという間に過ぎてしまうようで、何とも惜しい。



* * * * * *


平日を一日オフにした。
日曜もスタジオへ行ったので、その分どこかで気分転換、日曜定休で
しばらく訪れていない店に足を伸ばすことができた。


ベットカバーやクッション、気の利いた洋服、その他自然化粧品や食器、
線香やオイルなどを扱い、外国人や観光客にも人気の店である。


久々なので、品物も半分以上が以前と変わっている。じっくりと見てしまう。
しかし、欲しいとまで思うものにはなかなか出会わない。


二階へあがる。
絵はがきの棚の上に目を移すと、数冊ノート・パッドが積まれていた。
その色合いと、質感に心がそそられる。
handcrafted paper と書いてある。説明書が1枚入っていて、純綿、藻類、バナナ、
サトウキビの皮、ウール、そして花びらでできているとある。
もちろんその説明書も、ハンドメイドの同様の紙である。


更に、こんな一文も。
Only handmade papers offer the variety of texture and colour
to inspire every individual in finding a means of expression.


この紙に自分が何かをかく事を想像するだけで、気持ちがいい。嬉しくなる。
値段やブランドじゃない、語りかけてくるかどうかで心が惹かれたり動いたり...。
ちなみに80円くらいだった。


* * * * * *


一日おいて、翌日の早朝。その手作りの紙に触れてみる。
まだ薄暗いが、電気をつける気分でもなく、蝋燭を灯す。
冬のデリーの必需品、常備している。


尖ったペンは無性に避けたく、丸みを帯びたペンを選ぶ。


ザラザラ、多少ごつごつした紙の表面の感触が、ペンから手に直接伝わる。
滑りがいいとは決して言えない、そして、時々思わぬ方へ線が流れる。


かく前に想像していたのとは全然違って、アーティスティックにかけないし、
美しくないかき様だけど...



いい感触である。
かいているという実感がする。 ものをかくとは こういうものか...。

 
by ayako-ondes | 2008-02-15 09:34 | Nature★自然