インドでの日々を綴る


by ayako-ondes
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カテゴリ:Diary★日記( 91 )

長らくブログを休んでいましたが、心新たに新ブログを開始します。
この間、多くの方々にご心配おかけしました。誠に申し訳ありません。
今後ともおつきあい頂けるようでしたら、再びよろしくお願いいたします。


新ブログ   インド & オンド / INDO & ONDES
       2008/12より開始

当ブログ   'Ayako's Daily Life in Delhi’
       2006/04〜2008/04までの記事 


またウェブサイト(現在は英語版のみ)をオープンしました。
順次、内容を更新追加していきます。こちらもよろしくお願いいいたします。

ウェブサイト   Ayako Hase Official Website
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by ayako-ondes | 2008-12-18 00:00 | Diary★日記

未来賛歌

チプカリーがまたまた部屋の窓に這いつくばる季節となりました。
1ヶ月以上ご無沙汰していましたが、その間に、デリーは完全に夏となりました。

チプカリーとは、ヤモリのことです。
夜、キッチンで何かしていると、窓が明るいせいかヤモリが数匹、窓にペタペタと登場します。
時々動くので、その度に私の気もちもそちらへと移ります。
横目で、決して見たいとはいえないヤモリの腹部を見ることになります (^_^ ;)
あまり大きくならないで欲しいです〜〜。
太ってくると、お腹にぽたっとした質感が出てきてリアリティーが増してきそうなので(冷)。
今、かろうじて平気なのは、窓ガラスがかすりガラスではっきりとは見えないということと、
チプカリーがここにいるということは、部屋に侵入してきそうな虫を防いでいてくれている...と考えると、ありがたくも思えてくるからです。


さて、久々のブログが、予定外のチプカリーの話しで始まってしまいました。しかし、今日書きたかったのは... そろそろ本題に入ります。


現在のデリー、いろんなことが動いるのが目と肌で感じられます。
メトロや道路の工事は至る所で進んでいます。見るからにごった返していて、道路は混むし、埃っぽい上、歩きづらいです。
数々のショッピングモールが建設され、閉じる店よりも新たに開く店が圧倒的に増えています。
バスもこれまでの窓無しのオンボロから、日本で見るような新しい奇麗なバスも走りはじめています。
経済の波に乗りたい人が大多数でしょう。貧困の差がとっても大きいインドでは、お金があると無いとではどれだけの違いがあるのか、それは現実としてあらゆる場面で明白です。
自己啓発セミナーなる団体や組織活動も活発化してきている様子です。しかし内容的にはお金稼ぎが第一のような...。
家族の絆はとても強く、子供への期待と教育にも相当熱が入っているようにも感じられます。


このたび、立て続けに私立の学校の1年のまとめのファンクション(催し物)に伺う機会がありました。いずれもデリーでも指折り優秀な学校のようです。
また、このたびわかったことに、この手の学校はデリー等のインドの大都市にはかなり多くあるようです。組織的に経営されていたりします。


インドの結婚式を例にとっても明らかなように、催し物好きで、その手のことには開催する立場でも参加する立場でもいずれもにとても慣れているインド人、スクールファンクションも半端じゃありませんでした。

ステージ&客席作りから、音響、照明、その他ケータリング等々、プロのイベント業者が入ります。


昨日の学校は、学校の敷地に入るなりすごい数の鉢植えに花が咲誇っていて、それだけでも圧倒されました。
これだけの花に囲まれているなんて素敵な学校! 招かれた人々は口々に感嘆の声をもらしていました。


本会場までの道には、レッドカーペットが敷かれ、その上を歩くことになりました。
生まれて初めてだったりして...。両脇には幼稚園か1年生くらいのまだまだ小さな子供達が「グッド・イーヴニング・サ〜」「ウェルカム・マ〜ム」とニコニコと、あるいは少し緊張もしながら手を振って迎え入れてくれます。
このあどけなさ、なんて純真なんだろう、もうカワイイばかりです。


会場には立派な野外特設ステージが作られていました。仮ステージのような弱々しいものではなく、下手上手のスペースも壁でしきられた本当にしっかりとしたものでした。
客席はゆったりとしたソファーが並び、一面絨毯が敷かれています。
たぶん普段はグランドなんだと思います。まるで応接間にいるような気分です。
テーブルには、次々と飲み物やスナックが運ばれてきます。

舞台上は、歌に始まり、数々のダンス、その後校長先生のスピーチ、そして各授賞式などが続きます。各教科、各部門で優秀な成績をとった生徒さん達が表彰されます。
女の子の活躍が目立ちました。そして皆勤賞なるものもありました。


印象的だったのがダンスです。音楽も振り付けもこのためにオリジナルに作られたものです。
ひとつはインドのお祭りを描写したものでした。
様々な地方の鮮やかな服装と装飾を装って、それぞれのキャラクターになりきって踊ります。
ステージの後方には、インドの各地方の食べ物の屋台が作られ、また、ステージの上手には、移動遊園地などで見られる簡易式の観覧車が設置され、小さな子供達が乗ってクルクルと回って遊んでいます。これらも全部ダンスの一部となっています。
そしてステージの広場では、インドの様々な街の日常生活が、ダンスで繰り広げられます。インド人の生活や、人情や、各地方の特色が、色彩、デザイン、動きと表情で描かれ、インドの個性豊かな多文化がこの一つのステージに凝縮されてカラフルに放出されます。
インド人はダンスや歌が大好きで、恥ずかしがっていたりする子供は皆無で、みんな生き生きと自然に表現されていました。

本当に上手で、役になりきった動きと表情。心から自分の役を楽しんで、観客にサービスしている様子が、観ている人々をとても幸せにしました。
ゲスト席の誰もがその魔法のような世界に連れていかれました。
微笑みを浮かべ「いや〜、素晴らしい」「テレビや映画で観る何よりも素敵で大切なものがここにある」と、自然と互いに目と目を合わせたくなります。
両脇の人々と共感したくなり声をかけあいます。
そこに居合わせた誰もが、生きる本質と喜びを感じ取ったようでした。

私も、自分が嬉しくてふわふわと浮いているようでした。幸福感に包まれるというのは、心も身も「軽い」感触になるのかなと、このような印象は初めて受けたかもしれません。
全く押し付けがましくなく、しかし十分に伝わり、全員の喜びが夜空の月へとほわ〜っと登って行き、夢のような時間が終わりました。貴重なありがたい体験でした。


これが隅々まで行き届いた教育なのかもしれない...。 
次の演目へ移るちょっとした準備時間でさえも、安心感がありました。
とても良くオーガナイズされているということもあると思いますが、
全くせせこましくなくて、根底にどっしりと安定したものがあるように感じます。
それは、この学校の先生達と、学校を守っている人々、そして子供達の家族、そういう人たちの「愛」なのかもしれません。


そしてもうひとつ、上級クラスによるダンスも心に残りました。
これは、自然界の五大要素、空、風、火、水、地を表現したものでした。
この題材は、インドではしばしば選ばれるようです。数週間前に訪れた学校でも同じテーマでのダンスがありました。
衣装も各要素で色もデザインも分けられ、ステージ上での踊りは、真上に設置されたカメラで、ステージ後方の巨大スクリーンに同時に映し出され、まるで万華鏡をのぞいているように美しかったです。

公演後、衣装を近くで見ると何ということない案外簡単なものでしたが、踊っている最中には、照明の効果と、振り付けとピタリと合ってとても上品で美しく見えました。
中でも、「地」を表わしたグループが、最後まで低い姿勢で踊り続けたこと、そして、スクリーンのすぐ手前の中心(五大要素の後方)は一段高くなり、そこでゆっくりとした動きで表わされた男女二人の愛のダンスが印象的でした。
ストーリー性があり、段階的で、淡いところから官能的なところまで、知らずに創れない。
日本の学校でも、この手のものが演じられるのだろうか?とふと思いました。
変な意味ではなく、「カーマ・スートラ」が頭に浮かんできました。
インドの大昔からの長い歴史の中に、しっかりと根付いている「性の文化」とでも言うのでしょうか...。
普段の様々な場面で時々感じますが、「性」や「タブー」の捉え方がインドと日本では異なるように思います。うまくは言えませんが、日本では「性」を嫌らしくとらえる面もあるというか、はたまた、悪いこととまではいかないのだろうけど、何か隠す面が多いような気もします。
インドは変な意識でなくよりオープンで、人間が生きる上で、自然の五大要素と共に大切に考えられているようにも感じられます。
感覚的にとても大人のダンスで、「人間のありかた(根源)」を考えさせられました。


これだけのものを創りあげるには準備から相当な時間とエネルギーを要することと思います。また、先の別な学校では、招待状からプログラム等々、すべて奇麗な紙で手づくりされたとても凝ったものでした。そしてそこでも、自然体で堂々と演じきる様子、演じる子供達の笑顔と、きらきらと輝く目でとても幸福な気持ちにさせもらったのでした。


...未来が輝いてきますね。
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by ayako-ondes | 2008-04-13 23:53 | Diary★日記

どっこいしょ

最近日本食が食べたくてしかたなく、
久しぶりに日本食屋へ行き、幕の内弁当のランチを食べてきた。

店内には、日本人のおじさん方数名がひとつのグループになって、一角のテーブルで食事をとっていた。よくは見なかったのですが、おそらくデリー在住の方々だと思います。
内容までは聞いていませんでしたが、みなさんそれぞれに日本語のアクセントが違っていたので...。


私はというと、そちらには背を向ける恰好で、和室の方を見ながら一人で食事。
他に客はいないようで落ち着いた雰囲気でした。
久々の日本の味、そして幕の内はおかずの種類が多くて、あっちこっちと箸が休まりません。
軽く自分がエキサイティングしてしまう。
慌てず、慌てずと自分に言い聞かせて食べているなんて、恥ずかしいなー



そんなお楽しみのところへ、ドヤドヤと日本人観光客がやってきました。
50代後半から60代くらいの男女あわせて30名くらいの団体さんです。


前も出くわしましたが、この日本食屋さんは、どうもツアーのランチとしてコースに入っているようです。


私からよく見える方の和室の席は一気に全部埋まり、騒々しくもなりました。
靴を脱ぎながら、口々に「ドッコイショ」「どっこいしょ」...。
そしてすかさず、「どっこいしょなんて言ってね〜 や〜ね〜」と言った者同士が笑い合う。
くっくっく 037.gif これこれ! 懐かしい響きです。


さらに、ドキッ! あるおばさんがビデオカメラを思いっきり真正面にいる私の顔に向けたまま停止、その後店内をぐるるんと撮影。
思わず下を向き目をそらしましたが、突然でびっくりしましたー。


そしてもうひとつ、あれっ? と思った事には、みんながみんな口や顎にマスクをしていたことです。
最初は風邪かと思いましたが、来る人来る人、みんなマスク。
そういえば、日本人観光客はマスクしていると誰かが言っていたっけ? 


日本からインドへ来ると、埃っぽいし、汚いし、臭いところも多いし、マスクは必需品ですとでも言われているのかな?


私も最初の最初にインドに来た時はハンカチを口からはずせなかったのに、それは今ではバスや、オートやリキシャに乗る時だけ。でも、きっとかなり空気は汚れているんだろうな〜
せめてうがいは毎日忘れずにしようと思う。
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by ayako-ondes | 2008-01-27 19:00 | Diary★日記

ブログに関して

数年前にはブログという言葉も聞かなかったが、今では大勢の人々がブログなるものを
書いている。
自身、時々目を通しているブログもいくつかあるが、更なる開拓や検索に積極的な方ではない。
しかし、そんな中でも、ブログの書き手はそれぞれに、状況や心境の変化によって
書く事を止めたり、新たなもので再開したり、それもまたいろいろですね。
内容も、一つの事柄に特化したものから、幅広いものまで、そして形式もコメント欄や
トラックバックがあるものから全くないものまでも…。


私も休みながらも書き始めてちょうど1年が経過。
デリーでの自分の周りにおける年中行事のようなものは大方書いてきたつもりですが、
この国は多宗教でもあり様々な行事も多く、全ては全く書ききれてはいません。
まだまだ私自身の知らないこともたくさんあります。


しかし、ひとつの節目として1年分を見返すにつけて、また、これを読んでくださっている方々の
意見などをもふまえて、新たな気持ちで綴っていきたいと思っている昨今です。


どんな方がこのブログを読んでくださっているのかは全て把握してはいないのですが、
十人十色、私との間柄も含めて様々な方がいらっしゃるのは確かです。
見える範囲では、ブログ内に頻繁にコメントしてくださる方、直接メールで感想等を
知らせてくださる方もいらっしゃれば、知人を通して聞こえてくる声などもあります。
いずれにせよ、率直なご意見やお気持ちの多くは、自分の忘れている部分や、
思ってもみなかった点などを気づかせてもくれます。


その中のひとつ、こちらでの活動を応援してくださっている方から、
「インドで実際に何をやっているのか、その幹の部分が何にも見えてこない、書かれていない。
いつまでも遊んでいるのか」とのご指摘も受けました。
確かに書いていないので指摘されるのも当然です。


最初のうちはそのようなことも書くつもりでいましたが、写真を撮るのはだいたい日々の何らかの出来事等々があるとき、そして、それらは自分自身でも記録として残しておきたい、
あるいは伝えたい気持ちもあって、そういったものを自ずとずるずると優先してきてしまいました。
そして写真が多ければ多いほど、書くにしても、レイアウトにしてもかなりの時間を要することになり、それだけで終わってしまう。そしてまた次の出来事がやってきて... とその繰り返し。


デリーに来てからというもの毎日のようにスタジオへ通い、現在はバッバルさんとの音楽作りに明け暮れていますが、それは今となってはあまりにも日常と化し、当たり前のことになっています。
デリー観光もほとんどしていなくて、コツンと一発やられそうですが、正直もっと遊びたいくらいで 047.gif
1日のほとんどをスタジオで費やしています。
ブログに書いているのは、実際は1日のうちでもほんの少しの時間の出来事、
あるいは頭をよぎった事、ちょっとしたこと等にすぎないのですが、発信がブログだけ
となると、遊んでいると思われても仕方ないです。


書き出してから1年が巡った今、年中行事的なことを繰り返し述べていく必要もなくなったと感じています。仕切り直して、本当に日頃の、そしてその幹なる部分も少しずつでも記していこうと思います。ちょうど、インドへ来る際に購入したデジカメも酷使の末か最近調子が悪く、しばらくは写真も思うように撮れないかもしれないですし…。


ただ、やはりインドでの生活においては、これまで体験したことがないようなこと、そしてまだまだ新しい発見や驚きがたくさんあり、底がつきません。ありがたくもここにいる、ここにいさせてもらっている、生の情報や体験はこれまで同様綴っていきたいところです。


更に…
「表現がちょっとエロっぽいところもあったりして面白い。その調その調子。」とのコメントも頂いていて、ほんと人はいろいろ思うものですね。


自覚症状はないものの、そんじゃ一丁、エロ丸出しでいきまっか〜!


真面目な堅い幹の部分も入れつつ、色っぽい花も満開に咲かせちゃえ!! (ほんまかいな?)


これ目標に極力頑張ります。
今後とも率直なご意見等々どうぞよろしくお願いします。001.gif
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by ayako-ondes | 2008-01-27 09:41 | Diary★日記
インド政府が設立された日で国民の祝日、お店もしっかり閉まっています。
インド共和国憲法が発布されたのは1950年のこの日である。


それにしても、嬉しいのは今日が土曜であって、久々の連休であるということ。
この前の連休がいつだったのか、あったのかどうかも覚えていない位ですが、
とにかくありがたい連休です。


連日スタジオへ朝から晩まで通い、時には日曜も。
そして休みの日曜には大掃除、洗濯、食品の買い出しをしているとかなり時間が経ってしまう。
この連休で、掃除、洗濯、買い出し、ブログ、ヒンディー語の勉強、食べ物開拓、出したいと思っている手紙やメールの数々、散髪などなど、諸々を片付けたい。



ところで、毎年、この日にはパレードが行われるが、とにかく寒い寒い。
今日もとっても寒いです。 そしてこの後、寒さも遠のいていくのだとか...。




さてさて、今晩の私の寝姿を見たら、みなさん失神しかねないかも!


とにかく寒いですからね〜。


私持っているんですよ、全身バリバリのコスチューム。 着ぐるみでございます。


ハロウィン・パーティで着た事がある、それもネズミの着ぐるみ。
全身すっぽりと入り、頭にはネズミの耳、目、鼻のついたかぶり物付きです。
これがなかなか心地よい生地で温かい。


ほんと、寒いんですよ、ハハハ...


インドは暖房設備が完璧ではないので、それにこんな着ぐるみ着る機会ほとんどないですからネ〜
何といっても頭までがすっぽりと入るところがいい、耳が温かいし...。


インドへ来る時に持ってきたんです。
これを着て写真を1枚、それを年賀状に使えば良かったのかも...。


バカな話しはこのくらいにして、連休満喫しまーす!! 
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by ayako-ondes | 2008-01-26 09:46 | Diary★日記

TV - DU - チキンスープ

ひととき、この冬は暖かめなのではと感じていたものの、最近のデリーはかなり冷え込む。
停電も多い。私の住んでいるところでは、毎日、朝晩必ず電気が落ちるので、シャワーの時間を考慮しておかないと遅刻しかねない。そして、ネットも一緒に落ちてしまう事も多い。
寒い時期の辛抱である。



今日は、夕方5時からのインタビュー番組にバッバルさんが生出演することになった。
私はスタジオで、サーバントとエンジニアのグルプリートと、時間に合わせてテレビの前に座った。

スタジオのテレビはきちんとアンテナにつながれていない。
本体付属のアンテナの角度を変えつつ、見える場所をさがしていく。
しかし、映像同様、音声もさっぱり入ってこない。
サーバントは普段からやっている様々な手で調節していくが、あまりに原始的なので、
私は焦れったくてたまらない。


そして次なる手...
サーバントが台所からワイヤーを持ってきた。
彼らがこしらえたというワイヤーの先には、大きな釘が付いていてワイヤーでグルグルと巻かれている。ワイヤーを窓越しに近づけ、電波を拾うらしい。
まるで、理科の実験を見ているようだ。


しかし、映りはあまりよくない。たまりかねたサーバントはテレビの後ろのプラグらしきものを指で押さえた、一度は軽く感電していたが、テレビの映りも音声も何とか。
この方法が一番いいようだ。気の毒なサーバント、ずっとプラグを押さえ続けている...。


いよいよ、バッバルさん登場。今回は一人で、ハーモニウムとともに出演。
男女2人のアナウンサーからのインタビューと、短い曲を3曲披露した。
その中の2曲は、今私と一緒に作っているガーリブの曲だ。
もうすぐリリースするということ、そして私のことも紹介してくれていた。

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しかし、私はちょっとドキッとした。
というのも、バッバルさんはスタジオを出かける時の恰好そのまま、まさにオーバーにマフラー姿。
インド全土に放映される番組である上、同じ場所にいるアナウンサーは軽装、女性の方は半袖のサリーである。 チグハグである、せめて、オーバーとマフラーは脱ぐべきではないのか...。
しかし、そんなこと気にもしていないんだろうな、バッバルさん。
いつものようにカメラに向かって、時折スマイルを織り交ぜながら一生懸命に訴え続ける。

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その後、バッバルさんはデリー大学(DU)に駆けつける。
私も突然「現地集合!」との連絡を受け、慌ててデリー大学へと向かう。
以前紹介したこともある、インドのフルートこと、バーンスリー奏者ハリプラサード・チョウラシアの演奏がデリー大学内である。
名前は難しいけど、この人は世界的にも超有名、またバッバルさんとも友達らしい。

今日の公演ではもう一人、女性歌手も公演する。すでに公演自体は始まっていた時間だったが、バッバルさんはチョウラシア氏から後半の演奏と聞いていたそうで、それにはちょうど間に合いそうだ。


しかし、会場へ着いてみたら、順番が逆になっていて、チョウラシア氏の演奏が先。
それも最後の最後、拍手の最中であった。
どうも早く帰りたいチョウラシア氏の希望で順番が逆になったらしい。
バッバルさんは、チョウラシア氏が可能であれば、公演後に食事にでも誘いたいと言っていたが、時間変更の連絡までは特になかったようだ。 本当にこの二人は友達同士なのだろうか? 
公演後、大勢のマスコミに取り囲まれ、その表情は時々怒っているのでは? とも思わせ、ますます貫禄を感じさせるチョウラシア氏。

バッバルさんを見つけると、笑顔も見せてくれて少し安心したが、二人の様子を見ているとどこまで親密な関係なのか疑問が残った。
チョウラシア氏は演奏直後でもあるし、マスコミがとにかく押し寄せている。
そんな状況の中だからだろうか? 知名度の高さがそうさせているのか? 
バッバルさんのチョウラシア氏を思う気持ちと、相手の気持ちは微妙にずれているようにも見受けられた。

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それにしても、インドのマスコミ関係はインド人気質丸出しで、押しが強い。
しかし、それよりも上手なのはバッバルさんである。 さっきのテレビ出演のまるで延長かと思わせるほど、自分の世界へとグングンと引っ張る、訴える。

クラシック音楽について質問した側のアナウンサーも、仕事を忘れたかのように長時間マイクを向けたまま聞き入り、感心しきりである。
どう転んでも一聴衆の感想に終わらない説得力。
と言いますか〜、そもそも我々は演奏も聴いていないのだから...。

私の目には、一応これはチョウラシア氏がメインのインタビューだからもう少しバッバルさん控え目でいいのでは?とも感じたが、バッバルさんのすごいのは、何事にも真正直に真剣に取り組みまっすぐな点。
更に、その中にもチョウラシア氏への尊敬の言葉をうまく織り込む。これでいいのかもしれないな、私が変に気を使い過ぎなのかも...。


  ちなみに、バッバルさんにちょこっと聞いてみた。本心がわからなかったので...。

   「今日のテレビ良かったです。写真撮りました。2曲もガーリブ歌いましたね。ところで、
    オーバーとマフラーの、この恰好でしたね」
   「冬だから...」
   「はぁ、でも隣の女性は半袖のサリーで...」
   「あの人は頭がおかしい。冬なのに...」


まっ、それでいいのかも...。


とにもかくにも、演奏は聴けなかった。数日前から「ayako、録音しよう」とバッバルさんに言われ、電池を充電し、しぶしぶMDを持ってきたわけだがそれも使わずじまい。正直ホッとした。
公演で録音するのは本当はいけないのでは?  落ち着いて聴けないし本来はやりたくない。


それにしても、寒い夜。 昨年もデリー大学での同じSPIC MARCAYシリーズの公演に来たが、とっても寒かったことを思い出す。



この寒さにピッタリなもの、それはチキンスープ!である。 Let's Go!!
最近教えてもらったチキンスープのあるお店は、北デリーにあって、更にこのチキンスープは冬の間だけしか味わえないそうだ。
これがまた美味い!! 濃厚な鶏ガラスープ、そして入っているチキンが柔らかく、毎日でも通いたくなるほど忘れられない味である。体に悪い物が一切入っていないのも魅力的。
ここのオーナーもバッバルさんのお友達である。西デリー等にも何店舗か持っているそうで、
この外で食するタイプの他に、この隣には同じお店のレストラン部門もある。
ピンク色のターバンの人がオーナー。

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他にもチキン、マトンを中心としたメニューほか、ベジタリアン用のメニューもあり、カレーとはまた違うインド料理のひとつである。


あまり考えないで撮った写真なので、食べかけですが、料理はこんな感じ...。


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左下にあるのがチキンスープ。
右皿中央のチキンもジューシーで美味しい。





バッバルさんは、このオーナーと、日本でこの手のインド料理のフェスティバルのような物を開いたら、日本人に喜ばれないか?と聞いてきた。
う〜ん、どうなんだろう? ここで食べているからとっても美味しい。日本は日本でまた美味しいものたくさんあるし、こだわりのラーメン文化もあるので、この手のスープに関してはかなり舌はこえているだろうし、チキンにしても焼き鳥もうまいしな〜...。
それ以上に、しばらくインドにいるので、自分自身の味覚に自信が無い。
日本人の友達が旅行に来たら、ここへ連れてきたい。試しに食べてみてもらいたい。
今のところは、食べ終わった先から、また食べたくなる味である。

外なので、せっかくスープで温まっても、長居はできない。
家まで温かさが持続してくれたらいいのだがと思いつつ、早めに切り上げた。



家に戻ってしばらくしたら、バッバルさんから電話があった。
「ayako、私の携帯電話を知らないか?」

私は今日は一度も携帯を預かっていなかった。そういえば、デリー大学からの帰り際、車の近くでデリー大学の関係者と会って電話番号を交換した。その時、バッバルさんは携帯を持っていた。
そこから車まではほんの数メートルだったが、車の中にも、ポケットの中にも、どこにも見当たらないらしい。必ず何かが起こる日々である。


翌日、グルプリートが言うには、バッバルさんは携帯をなくしたのは1度や2度ではないそうだ。
それもその携帯は、娘さんが新婚旅行にドヴァイに行った際に買ってきたもの。
そしてそこには何百という人の連絡先が入っている。
バッバルさんは、携帯がない事に気づいてから、寒い中、再び大学、そしてチキンスープの店へも探しに行ったらしいが出てこないのでかなり落胆気味。
今後の仕事の進展にもあまり影響が出ないといいのだが...。
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by ayako-ondes | 2008-01-21 23:52 | Diary★日記

日々勉強

来月2/14のヴァレンタイン・デイ。
様々な理由で当初の11月から予定がのびのびになっていた、バッバールさんのCDリリース日をこの2/14にすると聞いたのが数日前である。
何かが動き出すと、一気にワサワサガサガサ動き出し、色々なことが起こる昨今です。


昨夜は、バッバールさんの運転する車で一緒にドクターへ行くことになっていて、8時過ぎにスタジオを出ました。この時間帯は、とてもローカルな道でも多少の渋滞となり、道路は混み気味。近年、車の台数がどんどん増えているため、駐車スペースも追いつかず、その分道路も狭くなるというのも渋滞の一つの原因なのですが...。


しかし、インド人はそんな渋滞の中でもスピード狂。みんなが我もが我もと先へ行こうとするので、車が縦に並んで走るという光景はまず見られません。
最近、バッバールさんの運転が怖い私、昨夜も、自分の考えるブレーキのタイミングよりかなり遅く踏むので、「前に車、気をつけて」とついつい口走ってしまったのですが、「大丈夫、大丈夫」と。
前の車は見えているようではありました。


しかし、そのすぐ後、私の座る側の車間隔があまりにもギリギリで、ぶつかりそうになり、
ヒヤ〜と心臓が一瞬縮みました。
「Take care!!」また言ってしまいました。バッバールさん、「I’m taking care...」。
コレでも気をつけているのか…。


しかし、その直後、ほんの少しの隙間を見つけて、即座に車を入れ込み、追い越しまでして、こんな混んでいるところでよくやるな〜。

不意の来客で時間が押した上、我々の診察の後には、今度は違うドクターへ奥様を連れて行かなければいけないので、気持ちが急いでいるようです。インドでは医者、病院が夜遅くまで普通にやっています。


それにしても、走っている車の他にも、駐車中の車が車道にも乗り出していて、境目がわからず、本当にいつになくごった返していました。


そして、次の瞬間、えっ? まさか? このまま進む? と思ったと同時に、バリバリバリ...。
私の乗っている側を駐車中の車に側面全面擦り、やってしまいました。
あ〜ぁ、だからさー、気をつけてって言ってたやんか...。


しかしバッバールさんは車を止めず、そのまま進行。これがインド式なのか?
しかし、やられた運転手は追いかけてきているらしい。
その運転手がフロントガラスの前に来た! 
必死になって、「車を止めろ、あの車を見てみろ...」と言っている。
そしてバッバールさんの車を前から力一杯押し、しばし立ち往生。
しかしバッバールさんは車から降りず、「車道に駐車している方こそおかしい」と言い、進もうとすることしきり。

ついにその若い黄色の蛍光色の服を着た運転手はボンネットの上に乗っかった。
そして車は、彼を乗せたまま、数十メートル、約1ブロック分走った。その運転手の目はずっと車の中の私たちを見続けている。
こんな映画のシーンのようなことが日常で起こってしまう。一体、バッバールさんもどうするつもりなのかと思っていたが、ようやく渋滞のひいた、駐車スペースのあるところで停車した。

トークバトルが始まった。
どうも運転手は、ぶつけられたのは自分の車でなく、主人の車らしく、手を合わせて何とかして欲しいと時折バッバールさんに訴えるポーズをとりながらも、車のナンバーを控え、またバッバールさんの近くで話しをする時には、ワイパーを立ててそれを手でしっかりと握ったまま、運転席側に来て話しをする。徹底して逃がさないようにしている。

一方のバッバールさんは、「ayako、ドアと窓のロックをしっかりかけてそのままでいろ」と言い、自分も彼と話す時には、窓を少しだけ降ろしてそこから声を出している。


黄色い服の若者は、通りがかりの人に、事を説明し応援部隊を頼む。
こうして、何か事が起こると、いろいろな人に大きな声で説明する。また関係なくてもそれを我が身のごとくよく聞いてくれるのがインド人である。
通りがかりの2人の男性がその話しを聞いてくれて、ぶつけられた車のナンバーも聞いて、実際の現場を見に行ったようだ。


そしてしばらく、フロントガラス越しににらめっことなった。
バッバールさんは、相手の様子をよく見ている感じで、また黄色い服の運転手は、次に何と言おうかと必死で考えている様子。

「彼は何を考えているのか?」とバッバールさんに聞いてみたら、
「どうやってお金を巻き上げようかと考えている」と言う。
この手の接触事故はインドでは日常茶飯事のことで、その際には口が達者な人が大金をぼったくるというケースも多いようだ。
バッバールさんは、その彼がどんな人か様子を見ていて、それから口を開いた。
「実は、私は心臓の大手術をしていて今ドクターの予約が入っていて、これから病院に行くところだ。またその後には、大病をした妻を病院に連れて行かなければいけない。あなたはもう車の番号も控えたし、そのまま警察にどうぞ言ってください」と。

そうこうしているうちに、通りがかりの先ほどの2人の男性が、ぶつけられた車を見て再び我々のところへ戻ってきた。

「おいおい、車の傷はたいしたことないじゃないか。 あのくらいだったら、いくらくらいか…。
お金で解決したらどうなんだ」と言ってくる。
バッバールさんはそれはしたくないようだった。それはあまりいいことない。
「自分が知っている車の修理を紹介するから、とにかく明日話しをしよう」と言い、その2人の男性にも、自分は術後の身でこれから病院へいかないといけないことを言うと、その男性も、「早く病院へ行った方がいい、病院へ行かせてあげなさい」と運転手にも説得する。

何となくこのやり取りを見ている分には、運転手の若者もお金を巻き上げようとか、悪い人でもなさそうな感じがしてきた。これはどっちもどっちだなと感じたが、ババールさんも、ようやく自分の名刺を出し、明日ここへ来て、そこで話し合おう....と、ひとまず決着がついた。


そして我々はそのままドクターへと向かう。後ろからけたたましくホーンを鳴らしてくる車がいる。
今度こそはバッバールさんも「どうぞ、お先に」とスピードを緩め道を譲り、先へとやった。そして
「どうよ。このうるさいホーン、そして飛ばしてくる車。ホーンも本来はこんなに必要ない。
マナーもルールもあったもんじゃない」。
更に、「自分はどれだけこの車にお金がかかったことが、ぶつけた人、誰一人として払った人はいない」と独り言のように言った。


赤信号だって無視する人がほとんど、真面目に止まっている方が、後ろから追突されるのではないかと逆に心配になってくる。そして本来必要ないホーンの多発に関しても、騒音としか言いようがない。
バッバールさんは、本質的に、このようなインドの運転に関しては憤りを感じていて、いつもそれに戦っている。しかし、圧倒多数の運転手に対して太刀打ちできないのが現実。
いざという時には、自分も打って出なければ、損をするのが落ちである。ストレスがたまるわけである。


デリーの地下鉄にしても、エスカレータで急ぐ人のために列を開けるということは絶対にない。また降りる人を待って乗ってくる人もいない。
降りようとするホームには、ギラギラの眼をした人だかりが出来ていて、その固まりがそのまま、開いたドアに押し流れてくる。。どこから降りたらいいのか? 私はそこに真正面から突っ込んで行くこともある。幾度か、各ドアにメトロ職員が立って指導をしていたことがあったが、それでも全く効果はない。


インド行きの飛行機にしても、到着とともに、人々はわれもわれもと率先して先を行きたがる。
この殺気、あ〜ぁ、インドに来たなと実感する。


お店においても、他の先客があっても、並ぶことなく、自分の買いたい物を来るなり告げる。
ここで順番良く待っていたり、黙っていては、ただただ残されるだけである。


時々、一般に通用するマナーを心得ている人が、順番の指示を出したり、待っている人に気づいてくれたりすることもあり、そんな時はホッとする。


日本とは違うことがたくさんあり、このようなことに対して、ただただ、インドはひどいところだと感じる人も多いと思う。確かに、なっていない点は多いのである。
しかし、このインド人気質は、決して物事をネガティブに考えないので、違う場面ではとても効果的に働くことも多いのである。

そういうことに日々遭遇しつつ、自分の固定概念を打ち壊されていく。そして、改めて日本であった出来事などを思い出すにつけ、人により、様々な捉え方、考え方があることと実感する。
日々そんな人間勉強が続いているけれど、狭い考え方、ネガティブな考え方はしたくないと思うのである。
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by ayako-ondes | 2008-01-15 10:00 | Diary★日記

木に 木で 木が

数日前、数ヶ月ぶりの雨が降りました。埃が落とされた緑が爽やかです。
今日のスタジオの窓からの光景です。
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この冬は、今週に入ってからは特に温かい気がします。昨年よりも...。
朝晩は冷えても、日中はポカポカと気持ちいいのです。



そして昼頃、この森のすぐ手前の木に、強烈な青色をした鳥を発見しました。
スタジオの窓からなので小さいですが、写真中央です。
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Kingfisher(かわせみ)、翡翠とも呼ばれるらしいですが、青色がとても鮮やかです。
光の加減で色が多少違って見えるようで、手前の枝に移った時は濃い目に見えました。
ほとんどその羽(後ろ姿)しか見せてくれませんでしたが、ほんの少しだけ横を向きました。
横向きの写真、しかしまた小さくて見にくいかもしれません。
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それにしても、鳥ってどうしてこうも鮮やかな色を持つのかと、不思議で怖くもなってきます。





そして、午後。  

同じ木に今度は人が...。

斧を片手によじ登り、枝を切り落とそうとしているようです。こんな恰好のおじさんインドではよく見かけますが、木が折れて落下したりしないだろうかとしばらく見ていました。



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この木は、以前のブログ「ゴールデン・シャワー」でも紹介しましたが、初夏には一面満開の黄色い花をつけていました。
しかし、昨年は枯れてしまったようで、花は咲かず、葉も落ちて丸坊主になってしまい、そしてこのように人間に持って行かれることになって、どんどん小さくなっていきそうです。
このおじさんはある程度、斧で打ち削った後、木から降り、枝にかかっていたロープを引っ張り枝を落としました。かなり大きく、小枝も多くついていました(写真の斧があたっている部分が切り落とされたところ)。
切り離された時には、小枝が四方に飛び、大本の木の方も反動でゆさゆさと揺れ、
その後数名の男性がやってきて枝を運んでいました。



        ...ほんの数時間前にはこの木でカワセミが日光浴をしていたんだよな〜〜








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by ayako-ondes | 2008-01-12 23:39 | Diary★日記

収録② ウラ話

今家に戻ってきましたが、午前3時です。 あー眠〜。

インド人の会は遅く始まるので終わるのも遅くなりがちです。昨日アップしなければいけなかったのですが、予定外のことがあって一日回ってしまいました。


1/5の「収録①」を読まれていない方は、そちらから先に読まれることをオススメします。



それでは、仕切り直して...。061.gif


収録前日、スタジオから帰る際に、バッバールさんが「ayako、ひとつ頼みたい事があるんだけど...」と言ってきました。レモン入りのウォッカを1瓶買って、明日バッバールさんの家に来る際に持ってきてくれというのです。酒屋が私の家に近い事もありますが、バッバールさんは、手術後お酒はしばらく止めていました。今ではドクターから許可は出ているものの、お酒を基本的に飲まないご家族からはどうも禁止されているらしいのです。娘さんのバニーに気づかれないように、バックに入れて持って来てと言います。ちなみにバッバールさん一家は女系家族で、バッバールさん自身はとてもフェミニストなのですが、少々肩身が狭い時もあるのかな?と思ったりもするわけです。余計なお世話ですね、ハイ、すみません。


そして翌日、収録日。
バックを持ってバタバタとバッバール宅に駆けつけました。そこには、たまたまバッバールさんの奥さんを訪ねてきたという親せきの方々も数名集まっていて、一緒にチャイーを頂きながら、バッバールさんとバニーの準備が整うまでしばらく待つこと、またしも有に40分以上。
しばらくして、バニーが、そして支度を終えたバッバールさんが同じ部屋へ入ってきました。


一瞬にして場の空気が、そして色が変わります。バッバールさんの顔を見るなり、数名の親せきの人たちは笑顔になり、バッバールさんの方も「How wonderful! ほい、ほい、ほい」といつものように愛想よく、親せきの一人一人を回って握手をしたり抱き合ったりと挨拶をかわし、ちょっとした話しに興じます。その後、ようやく我々は出発となりました。

テレビ局から用意された車の、トランクにはハーモニウムを積み、運転手の他、サーバントのアナンドが助手席に、そして後部座席にはバッバールさんとバニーと私が座りました。
後部座席はその他にも荷物があり窮屈なので、私のバックは自分の膝の上。
しかし、ボトルが入っている事それ自体すでに忘れかえっていて、そのままテレビ局へ到着、スタジオへと入りました。一方、バッバールさんも、私にボトル頼んだことをすっかり忘れていたそうなのですが...。思い出してくれました。


バッバールさん、これからテイクいう本番直前に舞台の上から大声で「アナンド!!」とサーバントを呼んでいます。そして「ガラム・パニーを持ってきて」と言っています。ガラム・パニーとは熱い水、つまりはお湯のことで、バッバールさんは、日頃から喉を気遣って、冷たい水でなくガラム・パニーをよく飲んでいます。
アナンドはそれがどこにあるのかと私に聞きにきました。私はバッバールさんが持ってきた3本のペット・ボトルがそれだと思って、それらをアナンドに持たせました。それでもアナンドはまだ何か慌てて探している様子です。
そうこうしているうちに、バッバールさんが舞台から降りて私とアナンドのところへやってきて、「Ayakoあのボトルはどこだ?」と言います。
「はぁ? まさか!?」と私は忘れていたものをよくやく思い出しました。
バッバールさんは収録前に1杯ひっかけたかったということだったらしいく、ウォッカを、持参したペットボドルへ少し入れてとアナンドに言いながらも、時間がないので、人気のないメイク室に入り、瓶を隠しながら自分で入れ始めました。終いにはどぼどぼとこぼしながら...。
私とアナンドは顔を見合わせて、ありゃりゃ〜。


スタジオへ入る時には持ち物検査があって、そのペットボトルは何だ?と聞かれるアナンド。
どう言ってみようもなく「ミックス・ガラム・パニー」と答えにならない答えをして中へ。


それがいいことなのか悪い事なのかわかりませんが、この寒い夜の年の瀬の収録に、ちょこっとひっかけて温まり、気持ちよく歌いたかったのだろうな、これは数日早いお屠蘇みたいなものだと私は理解しました。
しかし、休憩中にも「アナンド、ガラム・パニーおくれ!」と言っています。
はたして白湯のことだったのか、はたまた…。もう私にはわかりません。
飲み過ぎて、となりで歌っているバニーにその匂いを気づかれはしないだろうか...と心配するくらいしかできません。

はたと、バックの中のウォッカの瓶が気になりました。持っているのは私です。あのドタバタの中、キャップはきちんと閉まっていたのだろうか? と、薄暗いスタジオの中で、まずはカバンの底を触ってみました。 「つ、冷たい。濡れている。」おかしいな、 瓶は紙袋とビニールの袋で2重に包んでいたはずなのに...。
カバンの中に恐る恐る手を入れてみると、紙袋は濡れてくちゃくちゃになっているし、底に微妙にウオッカがたまっている感じでした。私の方こそ匂いがバレてしまいそうです。でもここはアルコール、蒸発することをただただ祈って...。しっかりキャップを確認して、すぐにカバンを閉め、人のいない舞台セットの奥の方にカバンを移動させて収録を見ていました。。


歌う前のお酒は効果があるのだろうか? 効果があったとしても、こんなに直前で良かったのかな?  あれこれ思いながらも、収録は無事終わり、ほっと一安心でありました。収録直後に、となりにいたスタップが、私に、バック忘れないようにとわざわざ言ってくださったのは、あまりにも離れた場所にバックを置いておいたからなのか、実は事に気づいていたのか...。その人、メイク室でメイクをしていた人だったからな〜。メイク室にこぼしてそのままだし...008.gif


さてさて、ともあれ収録は終わり、これから食事ということで、みんなで場所を移動しました。
こうなったら、バッバールさんは、もう忘れていはいません。
また恋しくなったのか、欲しくなったのか、アナンドのところへやってきてペットボトルの蓋を開けるようにと言います。いいタイミングでそこには私とアナンドしかいなかったのですが、蓋を開けたとたんに、その蓋が吹っ飛ぶかのようにポンッとすごい破裂音。思わず悲鳴をあげてしまいました。

バッバールさんはソーダ割りが好きらしく、ソーダはアナンドに用意させていたそうで、ペットボトルにたまっていた炭酸の空気が弾けたのです。局の人が駆けつけてきたらどうしようかと辺りを見回しましたが、時間が時間だけに、スタッフも少なく幸い近くにはいなく...。
その間、慌てるバッバールさん、しきりに「これはソーダだよね? ソーダだろ?」と聞いてきます。
私は「ソーダ、ソーダ」と答えながらも、頭の中には「そうだ、そうだ」の文字が流れ 037.gif くっくっくっ...


さて、その後はアナンドに任せて、私は呼ばれるがまま食事の部屋へと入りました。食事中、もう既に夜中なので早く帰りたい他の出演者に対して、バッバールさんはいつものように愛想ふりまきまがら、食べながらも話しをしているので一向に食が進みません。だいたい、冷えきった食事、特に冷たいローティ(ナンのようなもの)はちぎるのも大変、噛むのも大変。食べるのに時間がかかります。バッバールさんが話し出す度に、ボトルの効果で話しが長くならないように、早めに退出しましょうよ〜と祈る私...。



念のため、バッバールさんは決してアル中ではないです。もちろん。普段はほとんど飲まないようなのですが、こんな時ばかりに、奇想天外?な発想をしてしまったようです。私もビックリしました。これを読まれた方、バッバールさん一家には内緒にしておいてくださいね。あしからず〜。
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by ayako-ondes | 2008-01-07 03:39 | Diary★日記

収録① オモテ話 

これもまた、先週日曜日の出来事です。


新年の1時間番組で、バッバールさんの演奏がテレビで放映されることになり、そのための収録に付いて行ってきました。


そのテレビ局は新しくできたというだけあって、インドではあまりないガラス張りのビルディングに、インテリアもそれなりにモダンでした。
しばしば通っていた六本木の某テレビ局を思い出すほど。もちろんそちらの方が断然大きくこちらはカワイいものですが…。


場所は、デリー近郊のノイダというところで、新興住宅地でもある一方、各テレビ局をはじめ、マスコミ関係のオフィスが集まっています。

局側から3台の車が用意され、バッバールさん他、演奏者が便乗。
バッバールさんを含む我々の車は例のごとくまたしても遅れて出発し、
テレビ局に夜8時くらいに到着しました。



       エントランスを入るとオフィスには多数のパソコンがきれいに並んでいます。
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          お花も飾ってあったりして、いい雰囲気です。座るお花さん。
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続いて、ここがミーティング・ルーム。
黄緑と白のライン、木製のコントラストがけっこうカッコイイ。
しかし、さすがはインドなのはこの緑のライン上に薄く「オーム」のマークが大きくいくつもついているのです。この大きさの写真では残念ながら見ることができません。
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ここで、まずはチャイを頂いて、その後プロデューサーとのミーティングとなりました。
プロデューサーは、すでに時間が押しているのでそれを気にしながらも、
バッバールさんに対してはそんな様子は見せないようにしているので、
それを見ている私はソワソワしてきて落ち着きませんでしたが、ミーティングは和やかに進みました。



さてさて、地下のスタジオへと移動です。
その前に、スタジオの隣のメイクアップ室に入り、軽くメイクアップがありました。
バニーは様になりますが、バッバールさんの場合はメイクアップ室というより床屋のように見えてしまうのは私だけ?

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     それでは、スタジオへ入りましょう...。スタジオ内からかいつまんでご紹介します。




             ジャーンと陣取る並ぶカメラ軍、う〜ん、この雰囲気。
             現場!!って感じでワクワクします。 
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             カメラのバックの壁がまたモダンな感じですが、
             何かのセットなのかは何なのかはよくわかりません。



             続いて収録のためのステージです。
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             ここにもガーベラがあってカワイイです056.gif
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収録中、タブラ奏者近くの飾りの敷物の端が取れているのが気になり、となりに座っていたメイクのスタッフに言ってみたものの、映らないから大丈夫という答えが返ってきました。角度によっては実際映っているんですけどね〜、こういう所は常にノープロブレムで進むインドです。



      我々の座っていた更に奥の方には他の番組で使用しているような舞台セットがありました。
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      このようなものも、何か不思議なところへ迷い込んだようで楽しいのですが、
      なにせ、地下のせいかスタジオのせいかとにかく寒い寒い。




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私はこの位置から舞台を見ています(上の写真)。そして私の左手にはこういう人がいます(下の写真)。
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この左の人は、ひとつ前の写真にある大型の移動式カメラに映る映像をチェックしているのですが、とにかく怖い怖い。
収録中は声を出せないので、大げさな手のジェスチャーと顔の筋肉をビンビンに動かしてああでもないこうでもないと怒りっぱなし。どこにでもいるんだな、この手の人は。こんなのも、現場という感じで、端から見ている分にはちょこっとおもしろいものでもありますが、ちなみに怒られ続けていた気の毒な人は、2つ上の写真右に映る大きい後ろ姿の方。


それにしてもインド人はノリがいいと言いますか...仕事を楽しんでいるといいますか...
収録中、身体ユサユサさせて、タブラ叩く真似をしながらリズムにノリノリ、
更には一緒にくちずさむスタッフまでもいて楽しいムード。



途中3度ほど小休憩を挟みながら、無事終了しました。
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バッバールさんは、その昔役者として映画に出演した事があり、撮られ慣れている上、話しがとってもうまいのでこういう場にうってつけです。
常にカメラ目線で、ジェスチャーも上手に取り入れ、話し終わりなどには、自分自身でフェィドアウトを作るかのように、数秒間、同じ姿勢で身体とジェスチャーはストップしたまま、そして笑顔をキープし続けます。
すっげ〜、なりきってよくやるな〜と私はただただ関心。
そんな訳なので、局スタッフ側にとってもすごく協力的で、仕事を一緒にしやすいアーティストと、好印象を与えていました。




        下の写真はスタジオの近くにある廊下の休憩所。渦巻きテーブルがなかなか!
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1時間分の演奏を終え、収録が終えたらすでに23時を回っています。さて帰るのかと思ったら、夕食も出るとのことで再びミーティング室へ。夕食は遅くにはとりたくはないけれど、お腹もすいていたので食べました。
しっかーし、インドにきて初めてかもしれません、冷たいカレーに、冷たいご飯に、冷たいローティ。
時間が押したからなんでしょうけど、身体まで冷えてきました。


何はともあれ目出たし目出たし、収録無事終了049.gif。年末までよく働きました!



と、無事に終わったのは表舞台。
そこには私を含む3人しか知らない秘密の裏話もありまして...。
それは明日のブログで〜。   See You Soon...。   またネ、うっふん053.gif
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by ayako-ondes | 2008-01-05 11:40 | Diary★日記