カテゴリ:Indian★インド人( 4 )

週に2度、ブリティッシュ・カウンシル(以下B.C.)で2ヶ月単位の英語のクラスを受講。ヒンディー語も話せなくては…なのですが、せめて英語も話す前の考える時間をなんとかしたい。言おうとしていることを考えているちょっとした時間、インド人は待ってくれません。答える前に話がすり替わったり、誰かが割り込んできたり、もどかしさが充満してきます。
ある時、大勢の日本人に接しているインド人に、どうしてインド人は自分が質問していながら、こちらが答える前に話を変えるのかと聞いてみました。すると、答えにくい質問をしてしまったのでは?と思って、答える負担をなくすために、とっさに話を変えている時もあると思うと言われました。それもあり得るかもしれません。インドは何が真実かわからないことがたくさんあります。   

話はB.C.に戻って、ここではたくさんのインド人の友達ができることも利点です。毎日スタジオと家の往復では知り合う人も限られますが、B.C.にくる人たちはみんな英語に対しての明確な目的を持っているので、やる気に満ちていて積極的、友達にもなりやすい。更に、申し分ない講師と、授業がとても工夫され練られていて、さすがブリティッシュというだけあって、一切の無駄時間やだらだら感がありません。この合理的な感覚が、時間やルールにルーズなインドの中にいると、たまらなく快適で命拾いした気分になります。日頃はインド・ムードに囲まれながらも、時間に線を引きながら自分をもっていっているものの、それだけでは周りの重い空気に押しつぶされそうです。週2度それが追い払われて身体が軽くなります。

ところでこの授業、凄まじい! 昨年も2ヶ月だけ一般的な英語コースを受講しましたが、とにっかくうるっさいです。少人数のグループになってのディスカッションでは、他のグループの声が騒音となり、間近の同じグループの人の声がよく聞こえない。そして私以外は全員がインド人、独特のインドなまりの英語で、騒音の中で聞き取ることは不可能です。日本では英語の授業などは静かすぎて、先生は話をさせようとしていた記憶がありますが、このクラスは全くその逆で、全員がオーバージェスチャーで機関銃のようにまくしたてます。これだけ話せるということは、インド人には聞こえていて、わかっていて、私だけがついていっていないのではと思ったので、最初のクラス後に、クラスを変えたいと講師に言ったら、インドは、授業中でも、一歩外に行ってもどこへ行っても同じ状況、すぐに慣れるから今のクラスで大丈夫だと言う。

今年、なぜかその時のクラスメイトがこぞって次回は一般クラスでなく、スポークン・イングリッシュ(以下S.E.)のクラスを受けると言います。S.E.クラスはその名の通り話すことだけに集中したコースで、文法や読み書きなどは一切やりません。スケジュール表を見てみるとS.E.のクラスがとても数多く、人気なのかもしれません。一般的な勉強も足りないけど、まずは実践力がないことには、苦手克服にもと、私もS.E.コースを受けることにしました。
これまたスゴイ!です。全員がライフル銃。エネルギーを消耗します。なんと自己主張が強いのか...。インド人の車の運転と全く同じです。休憩時間でも身振り手振りでヒンディーと英語ごちゃまぜで意見を戦わせます。主張する表現力だけは相当高いです。こんなことを言ったらどう思われるかなんて遠慮したり、気にする人は誰一人としていないし、といって、後でそれを根に持つという事もありません。戦っていたと思ったら、今度は一緒に笑い出したりしています。そんな調子なので教えられる内容も、話す前に3秒数える、自信があるトピックほど自分から話し出さないで聞き役に回る、スピードでまくしたてるよりは、ポーズを作ったり小声で話す方が効果的、、、、どれも熱狂しやすいインド人向け。私なんかはいずれも努力しなくて自然にクリアー、話す前には3秒たっているし、常に聞き役になってしまうし、言葉に詰まって沈黙はたびたび…。それにしてもインド人、一旦ディスカッションが始まると、誰も言う事なんて聞かない、一気に加熱します。そして、話題がインドになると、全員が私の先生となり、私はただただ「ハァ〜、ハァ〜」と聞き続けます。

インドでは英語は第2外国語、インド人のヒンディー語は英語まじり、それに学校の授業でも英語で行われる科目もあると聞いています。小さい時から多少なりとも英語に接しながら育ったインド人は、実践力があり、語彙や文法などはさておいて、とにかく話しを続けることができます。違いを実感しつつ、パワフルなインド人に立ち向かっている日々です。
写真はデリーのブリティッシュ・カウンシル・・・ここがインドだからか? どうしても牛を想像してしまう。
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by ayako-ondes | 2007-01-22 20:08 | Indian★インド人

昨年の恐怖

インドでは、木の下に椅子が置かれて、壁の前に鏡がつけば、床屋さんが開店する。
袋からごぞごぞと何やら取り出して、街角で売り始める人。色が色だけにドキッ!!
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リヤカーに果物や野菜を積んで売り歩く人たちは至る場所にいるし、小さな商店はあらゆるところにあります(最近では、住宅地域が商店になっていてこれにまつわる様々なことが問題となっています)が、それなりのお店が集まっているところはマーケットと呼ばれています。最近では巨大なショッピング・モールも続々建ち始め、ここ数年で、デリーと、そのベットタウンは相当変化遂げることでしょう。まあまあファッショナブルで、外国人好みの物が多くあるマーケットはほとんどが南デリーと、その先の隣の州のデリーとの境界地域にあります。各国大使館や、アメリカン・スクールや日本人学校などの各国スクールも、そして多くのハイレベルなインターナショナル・ホテルや空港も南にあります。買い物が楽で、街や建物も比較的整備されている南に住みたいですところですが、私が住んでいるのは、混沌とした活気に満ちるオールドデリーから更に北へあがり、デリー大学をも超えた北デリー。住んで1年、全くといっていいほど外国人に会うことがありません。デリーには日本人会なるものがあって、ショッピングガイドなども発行していますが、それも南の情報がほとんどで、北はまるで不毛の地のような印象です。しかし、そんなひどくもないのです。今デリー全域で地下鉄の拡張工事が進められていて、いずれは私が住んでいる家の真ん前にも駅ができます。現在の最北駅であるデリー大学駅から2つ目、ここまで地下鉄がつながったら、デリー中心部まで家から20分ちょっとで行けてとても便利になります。といっても、さすがにそれまではデリーにいないでしょう。

そんな北デリーにおいて、規模が大きく、デリー大学の若者も利用するマーケットが、大学近くのカムラ・ナガル・マーケットです。前々から気になっていたものの、地下鉄ではいけない場所なのでのばしのばしになっていました。そして初めてそこを訪れた時のこと。

夕方になりかけていた時分、家とは逆方向の中心部の本屋に足を伸ばしたくなり、デリー大学駅までリキシャを使うことにしました。ちょうどマーケットの大きな交差点にはリキシャワラもわんさと集まっていて、値段交渉を始めました。夕方時分になると値段も多少アップします。数名のリキシャワラが皆同じ金額を提示してきました。そこで決めてしまえば良かったのですが...これだけ大勢いるんだから、一人くらい安い金額を言ってくるだろうと思い、「20ルピーで駅まで行ってくれる人〜」と大声で辺りを見回しながら呼びかけました。そしたら、取り囲んでいるリキシャワラは一同に25ルピー、誰も譲る人はいませんでした。いつもと違う状況に戸惑う私。
そんな中、得意の野次馬根性とからかい精神(暇なんだと思う)で、リキシャワラはおもしろがって寄ってたかって数十名集まってきて、みんながみんな、わざと25ルピーと言って迫ってくる。自分のところに乗れ、ここに乗れと、わんわんと始まってしまった。まず〜い〜!!! ついに囲まれた。リキシャワラだけでなく、道行く人もみんな何事かと、だんだんその輪が大きくなっているいるのが感じられ、耳のあたりがカーッと熱くなってくる。このまま家に帰るとしてもリキシャに乗らないと帰れないし、どうやってこの場を切り抜けたらいいのだろう、逃げ道がない…。とっさに、ジャンケンが頭に浮かんだ。まずはジャンケンを教えて、彼らにやらせてよう。そして勝った人のリキシャに乗ろう。それにはどうやってこれだけの人にジャンケンを教えたらいいのか、ジャンケンをわかってもらえるだろうか、更にひどい事になってしまったどうしよう…などなど、思考が急ピッチに飛び回り、頭の中はゴチャゴチャ、パニックに陥ってしまった。どうしよう、どうしよう…。その時、人の山の中から見覚えのある顔が目に入ってきた。うわ〜。何が起こったのかよくわからないけど、うわ〜。今度は驚きのあまり声が出ない。「Ayako, what are you doing?」と大きい目の友達が人ごみを掻き分けて目の前に来た。その後ろには彼の友達のパンジャビのシンガー2人もいる。この前会ったばかりの人たちだ。どうしてここに? 彼らはこのマーケットにある食堂にモモを食べにちょうどやって来たところだと言う。私はあまり自分の状況を説明できなかったけれど、一緒に食べに行くかと言われて、「行く、行く!!」。ワラにもすがる思い。リキシャワラに「バーイ!!」と一言、この場を脱出したのでした。モモを食べながら、ようやく正気に戻った私、偶然にも助かった…と、ようやく安堵。それにしても初めて来た場所、友達もほとんどいなかったその頃、友達がたまたま居合わせるなんて…。お礼を言いながら、偶然でびっくりしていたと言ったら、「僕はAyakoのことは全てわかるんだよ」だと。いかにもインド人の台詞…。

ところ変われば...。  ヴァラナシのリキシャは背もたれの模様が可愛い。
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by ayako-ondes | 2007-01-20 09:18 | Indian★インド人

最近の恐怖

朝、いつものように家からスタジオへ向かいます。
徒歩10分もしないで着くのですが、暑い時期は汗が流れるのでリキシャを使っていました。それ以来、リキシャに乗る事にも慣れ、気候に限らず、少しでも早く着きたい時には利用しています。そして、それが最近の恐怖となっています。
家を出てまっすぐ数十メートルか歩いた測道(1/15の写真の道。早朝のため人や車が少なくいつもより美しく見えます。)の角にリキシャワラ(三輪車を漕ぐ人)のたまり場があり、だいたいはここでリキシャを拾うのですが、最近、リキシャワラたちは私の姿を見つけると、われもわれもと自転車を引っ張って勢いよく向かってきます。この姿、と〜っても怖いのです。一気に何台もで来られると、どのリキシャに乗っていいのかわからなくなり困ります。いつもは、シートがきれいで(切れて穴だらけのものも多い)、新しく良さそうな自転車に乗っている、体力のありそうな若者を選びます。そうしないとタイヤは歪んで回るし、ギーギーうなるし、ノロノロ。
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リキシャワラにもいろんな人がいて、乗車中は、その漕ぐ後ろ姿を見ながらちょっとした人間観察です。こちらを気遣って、なるべく段差を避けて走る人、あまり気にしない人。
デリーの道路は車のスピードを落とさせるための道路の盛り上がりが至るところにあり、これを越えて降りる瞬間、身体が宙に浮いてしまうので、降りた時の振動が強く身体に響きます。これがなければもう少し乗り心地いいのだけれど...。長距離乗ったら具合悪くなりそう。また、気をつけていないと頭を天井の鉄の棒にぶつけてしまうので、棒のある中心から多少右か左に座るのがミソです。たま〜に、乗る前にさっとシートを拭いてくれる、気が利く人もいます。こちらも気持ちよく座り、しばらく乗っていると、ふとハンドルにぶらさがっているものに目がいきました。
オホ〜ッ、少し切れている子供用の綿のズボンが風にゆれて泳いでいます。他に布はなさそう。ということは、さっきのシートはこれで...。ぼろ切れは使うだろうけど、こんなにも形がはっきりしていると笑ってしまいます。
ある日、ここにたむろするリキシャワラですごいスピードで飛ばす人にあたりました。あまりにも早く上手だったので、降りるときに、「あなたはすごく早い!」 と褒めたら、それ以後、このリキシャワラは特権を得たかのように私をめがけてきます。しかし、他にも早い人がいたので、その人に、「あなたも早かった」と言ったら、たむろしている時にきっと彼らは話しているのでしょう。二人は競い始めます。
バスの運転手も車の運転手も何かにつけてクラクションを鳴らしたり車体を金物で叩いて音を出して競争したがります。全くこの手のことが好きな国民だとあきれてしまうし、実際乗っているバスがそれをしだすと危ないし怖い。
ところで、インド人は他人のものは自分のものみたいな感覚があり、あまり「サンキュー」を口にしないのです。もちろんリキシャから降りる時も、リキシャワラの顔をあえて見る事もなく...。私は何かにつけ「サンキュー、サンキュー」と連発してしまうので、友達からは何度も言わなくていいと言われます。しかし、リキシャから降りるときに「サンキュー」と言うと、リキシャワラはそれを口まねし、照れたようににやけながら「タンキュー」と返してきます。
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by ayako-ondes | 2007-01-19 07:18 | Indian★インド人
インドで生活して、時々疲れることのひとつが値段交渉。

黙って、陳列されている商品を選んでカゴに入れてそのままレジへ向かうのは楽です。値段が決まっているバスに乗るのもその点は楽。しかしリキシャ(三輪車)やオートリキシャ(自動三輪)は必ず交渉が必要で、エネルギー不足の時には、これが嫌で遠出を避けたくなります。
日本円に換算したらたいした金額ではないのかもしれないけれど、ついついインド人のようにガンバってしまいます。外国人相手だと値段をつり上げてくる人がほとんどなので、こちらも闘志が湧いてくるのです。しかし今では距離感と値段がわかるようになってきたので、要領を得てきました。
乗る前の準備としては、できるだけ小銭を用意しておくこと。特にリキシャワラ(三輪車をこぐ人)はおつりを持っていないことが多いので、おつりが必要な際には、乗る時点でおつりを持っているかどうか確認する。

そして、嘘の見破り方。最初に行き先を告げて、いくらかと尋ねた後に、目を合わせないで(だいたいは正面をまっすぐ見ている)、数秒考えてから(これ!)値段を言う人は、あり得ない金額を言ってくる。50ルピー以内で行けるところを100ルピーと言ってきたからには、「そんな金額だったら、デリーの南の果てまで行ける、これでどうだ。」とこちらはかなり低い金額を提示する。そうするとおよそその間の通常値でおさまる。
このバリエーションは様々で、「オートワラはもーう、嫌いっ。外国人には決まって高い金額を言うから…」。地図を広げて、「こんに近いんだからそれは高すぎる」と攻める。デリーは全部知っているとホラをふく。しばしば利用しているルートでは、いつもはこの金額で行っていると通常の金額を言う。それでもふっかけてくる人には、「あなたには用はない、他を探すからサヨナラ!!」と大声で怒りながらオーバージェスチャーで振り切る。そこでころっと変わって安くしてくる人と、そのままさっさとどこかへ消えて行く人、様々です。しかし、あまりにエキサイティングしてしまうと、自分が見えていない状態に…。交渉成功後シートに座るなり、側で微笑んでいるインド人に気づくこともしばしば…。そこで初めて自分を振り返るととても恥ずかしい…。微笑みを返すしかないですネ。
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黄色と緑のチョロQ、デリーを走るオート。
SUBWAYもBARISTAもあります! 
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by ayako-ondes | 2007-01-18 06:50 | Indian★インド人