カテゴリ:Nature★自然( 2 )

朝の時間


ガザル歌手のバッバルさんが、最近時々歌の稽古に来ているスニータに話しかけています。

私もその場にいたので、一緒に聞いていました。



「今朝は歌の稽古したのか? 練習するのは早朝がいい。
 4時くらいから2時間ほどやって、それからまた少し寝たらいいんだ。
 朝のこの時間はとっても貴重な時間。自然界、そして宇宙の、全てのエネルギーが
 生まれる時間。汚れのないクリアな空気。
 この時どれだけのエネルギーが動くか想像できる? 
 はかりしれない広大なエネルギーが流れるこの時間に発声練習をする。
 自分自身の中に素晴らしいエネルギーを取り入れることができ、
 プラスのエネルギーに満たされる。何も発声にいいだけではない。
 考える事においてもとても有意義に働く時間なんだ。」



確かに、この時間帯の自然界の光と色の移り変わり、空気の動きはとても早い。
人工的には作り出せない自然の美しさと、新鮮さに溢れ、鳥も歌い始める。


インドでは、自然と人間の結びつきをとても強く感じる。気候と食べ物と体調にしても、
ヨガやアーユルヴェーダの精神にしても、自然と人間が密接に関連している。


インドでの生活の根底には、このような知識と知恵、考え方が過去から現在に至るまで
しっかり蓄積され、継承され、揺るぎなさを感じる。
我々が生きている上での根本的なものであるはずだが、時間や仕事に追いかけられていると
ついつい忘れがちになり、自然に対しても、自然と人間の関わりにおいても鈍感になっていく。


更にバッバルさんは続けた。



「ただし、ここで(朝の時間に)自分のことしか考えられない人は決して報われない。
 自分のことだけを考えながら発声練習したところで、上へとのぼれる道は見いだされない。
 自分というちっぽけなものに目を向けるのでなく、もっと広く、もっと大きい世界、
 そして、大きな宇宙を感じながら、その宇宙のエネルギーに自分の身を置く。
 その中で高い次元に目を向ける。
 多くの幸福、平和、自分以外の人々の喜びを考えられないようでは、何も始まらない。」



つまり、エゴがあってはならないということか…。ヨガや瞑想においても、
エゴを取り除くことで心のバランス、世の中の平和と喜びが訪れる事を説いている。



太陽とともに起き、自然界の恩恵を受けよう。

より広く、大きな宇宙の物差しを持ちながら一日一日を精一杯生きたら、
沈む夕陽もより美しく心に響くに違いない。
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by ayako-ondes | 2008-02-18 23:00 | Nature★自然

handcrafted paper

今冬は寒いと言われていたデリーだが、日増しに暖かくなってきている... と
数日前には感じていたのが、昨日、今日となると... どうしてこんなにすぐに暑くなるのか!?
一番過ごしやすいと思う期間があっという間に過ぎてしまうようで、何とも惜しい。



* * * * * *


平日を一日オフにした。
日曜もスタジオへ行ったので、その分どこかで気分転換、日曜定休で
しばらく訪れていない店に足を伸ばすことができた。


ベットカバーやクッション、気の利いた洋服、その他自然化粧品や食器、
線香やオイルなどを扱い、外国人や観光客にも人気の店である。


久々なので、品物も半分以上が以前と変わっている。じっくりと見てしまう。
しかし、欲しいとまで思うものにはなかなか出会わない。


二階へあがる。
絵はがきの棚の上に目を移すと、数冊ノート・パッドが積まれていた。
その色合いと、質感に心がそそられる。
handcrafted paper と書いてある。説明書が1枚入っていて、純綿、藻類、バナナ、
サトウキビの皮、ウール、そして花びらでできているとある。
もちろんその説明書も、ハンドメイドの同様の紙である。


更に、こんな一文も。
Only handmade papers offer the variety of texture and colour
to inspire every individual in finding a means of expression.


この紙に自分が何かをかく事を想像するだけで、気持ちがいい。嬉しくなる。
値段やブランドじゃない、語りかけてくるかどうかで心が惹かれたり動いたり...。
ちなみに80円くらいだった。


* * * * * *


一日おいて、翌日の早朝。その手作りの紙に触れてみる。
まだ薄暗いが、電気をつける気分でもなく、蝋燭を灯す。
冬のデリーの必需品、常備している。


尖ったペンは無性に避けたく、丸みを帯びたペンを選ぶ。


ザラザラ、多少ごつごつした紙の表面の感触が、ペンから手に直接伝わる。
滑りがいいとは決して言えない、そして、時々思わぬ方へ線が流れる。


かく前に想像していたのとは全然違って、アーティスティックにかけないし、
美しくないかき様だけど...



いい感触である。
かいているという実感がする。 ものをかくとは こういうものか...。

 
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by ayako-ondes | 2008-02-15 09:34 | Nature★自然