インドでの日々を綴る


by ayako-ondes
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ラヴィ・シャンカル ★ Pandit Ravi Shankar

ニューデリーのラヴィ・シャンカル・センターにおいて、22日〜25日まで「故ジョージ・ハリスン生誕65周年祭」(Dedicated to the Late George Harrison on his 65th Birth Anniversary)が開催されている。


23日には、ババッルさんの友達であり、先日スタジオで会ったばかりのバーンスリー奏者Ajay Prasanna氏が出演するということもあって、ババッルさんと、グルプリートと、もう一人の知人と聴きに行く事になった。


ラヴィ・シャンカル、インドのシタールの巨匠で今年4月には88歳になる。
ビートルズとの交流や、その他西洋音楽の巨匠たちとの共演、共作等々、
インド古典音楽の演奏のみならず、幅広いジャンルのシタール音楽を生み、
また全世界で演奏してきた。
インド音楽を、そしてシタールという楽器をインターナショナルに広め、ファンも多い。
神様的存在である。

また、娘さんアニューシュカもグローバルなシタール奏者として国際的に活躍中、
そしてもう一人の娘さん、歌手のノラ・ジョーンズといい... すごい音楽ファミリー。



会場のラヴィ・シャンカル・センターはニューデリーの中でも最もハイソな地域、
各国大使館が集まるチャナキャプリにある。私も訪れるのは初めてであるが、全員そうだった。そこでまたとんでもないことに...。


目指すはチャナキャプリ。それはそれでいいのだが、この地域は本当に広く、
またひとつひとつの大使館の敷地が異常に広いので、地図を見ながら方向を確認するにも、
隣の大使館がどこの国の大使館なのか、それを確かめるのにも一苦労。
歩いて簡単に探せるような距離ではないのである。
ましてや、土曜日、暗くなってくると、あまり人通りも多くはない。
私は地図を見る事が好きなので、自分だったら前もって調べておくのだが、
今回は場所をあらかじめ聞いていなかったので、ただ連れられて行動している。
そして、バッバルさんにしてもグルプリートにしても、大方のインド人は、常に、
その場所に行ってそこにいる人に尋ねるのが一番という頭だ。
何回も聞きまくり、その度にぐるぐる回り、その果て、最終的にはたどり着くというもの。
私にはこれがとっても無駄に感じられて好きではないので、ノー・プロブレムと言われようが、
何と言われようが、場所を聞き出しておいて調べてくるんだった...。



そして、ようやく7時過ぎに到着。外国人も多いし、そんなに大勢で埋め尽くされているというわけでもなかった。しかし、建物といい、ロケーションとといい、引き込まれる
雰囲気でとっても素敵だった。そして会は6時にすでにスタートしていた。
1時間ほど遅れたところで、いつものこと。半分聴くつもりなのだろうなと軽く考えていが。
着いたとともにちょうど曲が終わり拍手。
そして「それではこれより10分間の休憩です」とのアナウンスがあった。
グルプリートに、この後、また彼らは登場して演奏するかと聞くと
「Maybe. I think so.」との返事。その割に、バーンスリーは袋にしまわれ、またタブラも片付けが始まり、少し不安になる。


ともかく、演奏者のところへ挨拶に...。
バッバルさんとステージ下手の奏者のいるところへと向う。
その途中、ソファに一人のおじさんが座っていた。


ババッルさんはその人を見て、その人もバッバルさんを見て、お互いとっても穏やかに挨拶しあった。二人の間には、とても親密かつ尊敬しあった自然な礼儀正しさが感じられた。とても静かだが、温かい対面に見えた。
出演者やその他の入れ替わりの聴衆などで騒然としていた中、ここだけは別世界のようだった。


と、その様子を、しっかりと監視しているおばさんがすぐ近くの観客席にいた。
白い小さなカワイイ犬を抱いたその人は「師匠は今体調がよくないから、関係者以外はここから先には入れないように。さもなくば、師匠を控え室の方へ連れて行って....」と何やらかんやら訴えている。


まさに彼が、ラヴィ・シャンカル。カリフォルニアに住んでいるはずだが、このためにデリーに来ていたのか! まさか彼がここに来ているとは全く思いもしなかったので驚いた。
しかたなくなのか、本当に体調がすぐれないのか、その声を聞いたシャンカル師も、それに従い控え室へと移動してしまった。


偉業を成し遂げているその大きな活動とは反対に、印象は小さなおじいさんという感じだった。


そして、懸念通り、後半は違う演奏者のステージへと変わってしまった。
先回のバーンスリーのチョウラシアの時と全く同じパターン。
今回もバッバルさんは録音するようにと、私はMDを用意していたのだった。
奏者の人たちにも合わせる顔がない、恥ずかしいし、それに何よりも聴きたかった。


ところで、このラヴィ・シャンカル・センターは彼の資料館としても、また財団としての機能もしている。たくさんのシャンカル師のコンサートポスターや写真や賞状などが展示されている。
詳しくはココのサイトをご覧ください。彼のシタールとともにサイトが開きます。


また、センターでのコンサート模様はココを! とっても素敵な建物、そしてこんな雰囲気でした。

そしてオマケに、そのカワイイ白い犬は、たぶんこの中の8番目の写真に写っている犬だったと思います。


1時間ほど聴いて、我々は次の予定の知人の結婚式へと向わなければならない。
シャンカル師はその特別に用意されたソファに座って聴いている。
ババッルさんももう一度彼と話したかったが、途中で話しかけるのも悪いので、
泣く泣くまた次の機会を願って、会場を後にした。


いつか、シャンカル師の演奏を生で聴きてみたい。
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by ayako-ondes | 2008-02-24 23:10 | Music★音楽