ヒンドゥー暦☆サーワン月

7月後半から8月前半まではヒンドゥー暦でサーワン月と呼ばれ、ヒンドゥー教の神様の一人、シヴァ神の月です。
この時期よく見かけるのは、オレンジ色の装束を身にまとい、天秤棒(「カーンワル」と呼ばれる)を肩にかけて歩いている人たち(カーンワリヤー)です。グループで歩いている場合が多く、だいたいは若い男子です。彼らはガンジス河などの聖地へ出向き、川で沐浴した後に川の水=聖水を容器に入れて、カーンワルの両端に付け、自分の町へと歩いて戻ってきます。最終的に、聖水はシヴァリンガへ浴びせられ、シヴァ神への礼拝が行われます。カーンワリヤーに選ばれることはとても名誉なことのようです。また、場合によっては相当な距離を歩くため、グループで行動しつつ交代でカーンワルを担ぎます。けっこうなスピードで歩いています。
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彼らが歩くルートは昔から決まっていて、その道沿いには休憩をとるための仮施設が設けられています。そこで睡眠をとったり、食事をとったり...。仮施設はシヴァ神の恩恵を担おうという人たちがボランティアで設置、食事の用意をしているようです。
ところで、この儀式にはひとつのルールがあります。カーンワルに吊るされた聖水を地面に置いてはいけないというものです。地面に置いたら最後、その聖水は聖水の威力を喪失します。なので、休憩所の横には、地面に付かないようにカーンワルをぶら下げておくための台も作られています。下の写真がそのカーンワルです。最近はキンキラキンに装飾されてド派手なものも多いようです。
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休憩所の様子です。
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写真最上はラジャスターンにて12日、バスの中より撮影。その他は11日デリーにて。

追記。残念なことに、無謀な運転をする車が多いインド、国道を通行するカーンワリヤーが交通事故に遭うケースも多いようです。そしてそれに逆ギレしたカーンワリヤーたちがバスを転倒させたり、火をつけたりして問題になっています。宗教的なことにも関わるのでこのような問題に対する対応もまた難しいようです。しかし、聖なるカーンワリヤー、心も清くあって欲しいものです。
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by ayako-ondes | 2007-08-11 23:05 | Culture★文化