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インドでの日々を綴る


by ayako-ondes
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いよいよ 来てしまう...。

おとといからまたやられている。これ嫌い〜。それに1日フライングじゃない? まだ金曜...。
 
来週土曜は「ホーリー」というお祭りです。このお祭りの1週間前から巷では水のかけ合いが始まります。そして、だんだん透明な水が色水へと変わり、ホーリー当日に様々な色が飛び交い掛け合いとなる、とっても危険なお祭り。そしてインドは一気に夏へと駆け出す。こわい、こわい。

昨年はそれが1週間前から始まるとも知らず、誰かから嫌がらせされているのではないかと思ったほどでした。普通にいつものように、いつものスタジオから家への道を歩いていると、どこからともなく自分を目がめて水が飛んでくる。水がパンパンに詰められた小さな風船のようなものが、地面にあたり、びっくりする音とともに、足元に水が弾ける。あるいはダイレクトにぶつけられる。そして出会う子供たちは手に手に巨大な水鉄砲を持っていて、平気でひっかけてくる。その水はかなり飛ぶのでおもちゃだと思って馬鹿にはできない。

そして昨年のホーリー当日、全く知らない私は、一番色の掛け合いが盛んとなる午前に無防備にも何も武器を持たず、歩いていつもの道をスタジオへと向かったのでした。このいつもの道は近道のため、スタジオまでずっと住宅街を抜けていく。軒並み3階建てという家が続く地帯で、全ての家が全階ベランダ付き。このベランダから、道行く人目がけて、投げられる色水や色のついた粉々。子供だけじゃなく大人も「ハッピー、ホーリー!」といいながら、ニコニコしながら投げてくる。肩にも足にも、色水がかかってしまった。まるで、たけし城みたい(古いけど、こちらのデレビで最近目にした)。わめきながら、我慢ならずスタジオまで走って逃げた。かなり目立っただろうし、恰好のカモだったと思う。これで少しは「ホーリー」が何だかわかったつもりだったが、まだまだこれでは終わらなかった。

こんな日は家で休むのが一番だったんだと、休日出勤した真面目な自分を悔やみ、さっさとやること終えて家に引きこもろうと思った。今度は住宅街は通らないで、大通りから帰ろう。その方が安全だと思ったものの、更に違う危険が待っていた...。大通りに出るなり、バイクに乗った兄ちゃん集団に出会い頭に衝突。みんな二人乗りし、後ろに乗った人が色水を投げる係。みんなで奇声をあげながら、バイクを乗り回し、投げつけては喜んでいる。色をつけあうことで、幸福を祈るというとっても野蛮なお祭り。まずいことに、この集団の目にすぐさま止まり、囲まれてしまった。怖〜〜い。色水は投げつけられるし、頭にも何かがあたった。いや〜な感触、いや〜な予感......生卵であった。何がハッピーホーリーだ!! 仕返しするもの何も持っていない...。これではやられっぱなし...。次から次へとバイク集団がやってきて家へ帰れない。逃げるようにスタジオへ戻り、ペルパーに頼んでランチを買って来てもらい、午後になってから帰る事にした。髪の毛もバリバリになっていいトリートメントだ。

帰り道、どのベランダにも大勢の人が出ていて、街中が本当にお祭り気分でウキウキ状態。まだまだ余韻も残っているし、色水もいまだに大事に持っている人がいて、投げてくる。しかしこちらも頭に生卵で、頭のネジが緩んだみたい。「ハッピー、ホーリー!」と手を振りながら応える。一緒にやり合わないと楽しめない。しかし、来週のホーリー、少なくても午前中は家から出ないように...と思っている。

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いよいよ 来てしまう...。_f0099915_20382563.jpg
写真は昨年のホーリー
1枚目はスタジオの窓から。外で写真を撮ることがとてもできなかった。
2枚目はスタジオへのいつもの通り道、こちらはホーリー翌日の写真。
by ayako-ondes | 2007-02-25 16:55 | Diary★日記