インド人の英語〜B.C.編〜
2007年 01月 22日
週に2度、ブリティッシュ・カウンシル(以下B.C.)で2ヶ月単位の英語のクラスを受講。ヒンディー語も話せなくては…なのですが、せめて英語も話す前の考える時間をなんとかしたい。言おうとしていることを考えているちょっとした時間、インド人は待ってくれません。答える前に話がすり替わったり、誰かが割り込んできたり、もどかしさが充満してきます。
ある時、大勢の日本人に接しているインド人に、どうしてインド人は自分が質問していながら、こちらが答える前に話を変えるのかと聞いてみました。すると、答えにくい質問をしてしまったのでは?と思って、答える負担をなくすために、とっさに話を変えている時もあると思うと言われました。それもあり得るかもしれません。インドは何が真実かわからないことがたくさんあります。
話はB.C.に戻って、ここではたくさんのインド人の友達ができることも利点です。毎日スタジオと家の往復では知り合う人も限られますが、B.C.にくる人たちはみんな英語に対しての明確な目的を持っているので、やる気に満ちていて積極的、友達にもなりやすい。更に、申し分ない講師と、授業がとても工夫され練られていて、さすがブリティッシュというだけあって、一切の無駄時間やだらだら感がありません。この合理的な感覚が、時間やルールにルーズなインドの中にいると、たまらなく快適で命拾いした気分になります。日頃はインド・ムードに囲まれながらも、時間に線を引きながら自分をもっていっているものの、それだけでは周りの重い空気に押しつぶされそうです。週2度それが追い払われて身体が軽くなります。
ところでこの授業、凄まじい! 昨年も2ヶ月だけ一般的な英語コースを受講しましたが、とにっかくうるっさいです。少人数のグループになってのディスカッションでは、他のグループの声が騒音となり、間近の同じグループの人の声がよく聞こえない。そして私以外は全員がインド人、独特のインドなまりの英語で、騒音の中で聞き取ることは不可能です。日本では英語の授業などは静かすぎて、先生は話をさせようとしていた記憶がありますが、このクラスは全くその逆で、全員がオーバージェスチャーで機関銃のようにまくしたてます。これだけ話せるということは、インド人には聞こえていて、わかっていて、私だけがついていっていないのではと思ったので、最初のクラス後に、クラスを変えたいと講師に言ったら、インドは、授業中でも、一歩外に行ってもどこへ行っても同じ状況、すぐに慣れるから今のクラスで大丈夫だと言う。
今年、なぜかその時のクラスメイトがこぞって次回は一般クラスでなく、スポークン・イングリッシュ(以下S.E.)のクラスを受けると言います。S.E.クラスはその名の通り話すことだけに集中したコースで、文法や読み書きなどは一切やりません。スケジュール表を見てみるとS.E.のクラスがとても数多く、人気なのかもしれません。一般的な勉強も足りないけど、まずは実践力がないことには、苦手克服にもと、私もS.E.コースを受けることにしました。
これまたスゴイ!です。全員がライフル銃。エネルギーを消耗します。なんと自己主張が強いのか...。インド人の車の運転と全く同じです。休憩時間でも身振り手振りでヒンディーと英語ごちゃまぜで意見を戦わせます。主張する表現力だけは相当高いです。こんなことを言ったらどう思われるかなんて遠慮したり、気にする人は誰一人としていないし、といって、後でそれを根に持つという事もありません。戦っていたと思ったら、今度は一緒に笑い出したりしています。そんな調子なので教えられる内容も、話す前に3秒数える、自信があるトピックほど自分から話し出さないで聞き役に回る、スピードでまくしたてるよりは、ポーズを作ったり小声で話す方が効果的、、、、どれも熱狂しやすいインド人向け。私なんかはいずれも努力しなくて自然にクリアー、話す前には3秒たっているし、常に聞き役になってしまうし、言葉に詰まって沈黙はたびたび…。それにしてもインド人、一旦ディスカッションが始まると、誰も言う事なんて聞かない、一気に加熱します。そして、話題がインドになると、全員が私の先生となり、私はただただ「ハァ〜、ハァ〜」と聞き続けます。
インドでは英語は第2外国語、インド人のヒンディー語は英語まじり、それに学校の授業でも英語で行われる科目もあると聞いています。小さい時から多少なりとも英語に接しながら育ったインド人は、実践力があり、語彙や文法などはさておいて、とにかく話しを続けることができます。違いを実感しつつ、パワフルなインド人に立ち向かっている日々です。
写真はデリーのブリティッシュ・カウンシル・・・ここがインドだからか? どうしても牛を想像してしまう。
ある時、大勢の日本人に接しているインド人に、どうしてインド人は自分が質問していながら、こちらが答える前に話を変えるのかと聞いてみました。すると、答えにくい質問をしてしまったのでは?と思って、答える負担をなくすために、とっさに話を変えている時もあると思うと言われました。それもあり得るかもしれません。インドは何が真実かわからないことがたくさんあります。
話はB.C.に戻って、ここではたくさんのインド人の友達ができることも利点です。毎日スタジオと家の往復では知り合う人も限られますが、B.C.にくる人たちはみんな英語に対しての明確な目的を持っているので、やる気に満ちていて積極的、友達にもなりやすい。更に、申し分ない講師と、授業がとても工夫され練られていて、さすがブリティッシュというだけあって、一切の無駄時間やだらだら感がありません。この合理的な感覚が、時間やルールにルーズなインドの中にいると、たまらなく快適で命拾いした気分になります。日頃はインド・ムードに囲まれながらも、時間に線を引きながら自分をもっていっているものの、それだけでは周りの重い空気に押しつぶされそうです。週2度それが追い払われて身体が軽くなります。
ところでこの授業、凄まじい! 昨年も2ヶ月だけ一般的な英語コースを受講しましたが、とにっかくうるっさいです。少人数のグループになってのディスカッションでは、他のグループの声が騒音となり、間近の同じグループの人の声がよく聞こえない。そして私以外は全員がインド人、独特のインドなまりの英語で、騒音の中で聞き取ることは不可能です。日本では英語の授業などは静かすぎて、先生は話をさせようとしていた記憶がありますが、このクラスは全くその逆で、全員がオーバージェスチャーで機関銃のようにまくしたてます。これだけ話せるということは、インド人には聞こえていて、わかっていて、私だけがついていっていないのではと思ったので、最初のクラス後に、クラスを変えたいと講師に言ったら、インドは、授業中でも、一歩外に行ってもどこへ行っても同じ状況、すぐに慣れるから今のクラスで大丈夫だと言う。
今年、なぜかその時のクラスメイトがこぞって次回は一般クラスでなく、スポークン・イングリッシュ(以下S.E.)のクラスを受けると言います。S.E.クラスはその名の通り話すことだけに集中したコースで、文法や読み書きなどは一切やりません。スケジュール表を見てみるとS.E.のクラスがとても数多く、人気なのかもしれません。一般的な勉強も足りないけど、まずは実践力がないことには、苦手克服にもと、私もS.E.コースを受けることにしました。
これまたスゴイ!です。全員がライフル銃。エネルギーを消耗します。なんと自己主張が強いのか...。インド人の車の運転と全く同じです。休憩時間でも身振り手振りでヒンディーと英語ごちゃまぜで意見を戦わせます。主張する表現力だけは相当高いです。こんなことを言ったらどう思われるかなんて遠慮したり、気にする人は誰一人としていないし、といって、後でそれを根に持つという事もありません。戦っていたと思ったら、今度は一緒に笑い出したりしています。そんな調子なので教えられる内容も、話す前に3秒数える、自信があるトピックほど自分から話し出さないで聞き役に回る、スピードでまくしたてるよりは、ポーズを作ったり小声で話す方が効果的、、、、どれも熱狂しやすいインド人向け。私なんかはいずれも努力しなくて自然にクリアー、話す前には3秒たっているし、常に聞き役になってしまうし、言葉に詰まって沈黙はたびたび…。それにしてもインド人、一旦ディスカッションが始まると、誰も言う事なんて聞かない、一気に加熱します。そして、話題がインドになると、全員が私の先生となり、私はただただ「ハァ〜、ハァ〜」と聞き続けます。
インドでは英語は第2外国語、インド人のヒンディー語は英語まじり、それに学校の授業でも英語で行われる科目もあると聞いています。小さい時から多少なりとも英語に接しながら育ったインド人は、実践力があり、語彙や文法などはさておいて、とにかく話しを続けることができます。違いを実感しつつ、パワフルなインド人に立ち向かっている日々です。
写真はデリーのブリティッシュ・カウンシル・・・ここがインドだからか? どうしても牛を想像してしまう。
by ayako-ondes
| 2007-01-22 20:08
| Indian★インド人