最近の恐怖
2007年 01月 19日
朝、いつものように家からスタジオへ向かいます。
徒歩10分もしないで着くのですが、暑い時期は汗が流れるのでリキシャを使っていました。それ以来、リキシャに乗る事にも慣れ、気候に限らず、少しでも早く着きたい時には利用しています。そして、それが最近の恐怖となっています。
家を出てまっすぐ数十メートルか歩いた測道(1/15の写真の道。早朝のため人や車が少なくいつもより美しく見えます。)の角にリキシャワラ(三輪車を漕ぐ人)のたまり場があり、だいたいはここでリキシャを拾うのですが、最近、リキシャワラたちは私の姿を見つけると、われもわれもと自転車を引っ張って勢いよく向かってきます。この姿、と〜っても怖いのです。一気に何台もで来られると、どのリキシャに乗っていいのかわからなくなり困ります。いつもは、シートがきれいで(切れて穴だらけのものも多い)、新しく良さそうな自転車に乗っている、体力のありそうな若者を選びます。そうしないとタイヤは歪んで回るし、ギーギーうなるし、ノロノロ。
リキシャワラにもいろんな人がいて、乗車中は、その漕ぐ後ろ姿を見ながらちょっとした人間観察です。こちらを気遣って、なるべく段差を避けて走る人、あまり気にしない人。
デリーの道路は車のスピードを落とさせるための道路の盛り上がりが至るところにあり、これを越えて降りる瞬間、身体が宙に浮いてしまうので、降りた時の振動が強く身体に響きます。これがなければもう少し乗り心地いいのだけれど...。長距離乗ったら具合悪くなりそう。また、気をつけていないと頭を天井の鉄の棒にぶつけてしまうので、棒のある中心から多少右か左に座るのがミソです。たま〜に、乗る前にさっとシートを拭いてくれる、気が利く人もいます。こちらも気持ちよく座り、しばらく乗っていると、ふとハンドルにぶらさがっているものに目がいきました。
オホ〜ッ、少し切れている子供用の綿のズボンが風にゆれて泳いでいます。他に布はなさそう。ということは、さっきのシートはこれで...。ぼろ切れは使うだろうけど、こんなにも形がはっきりしていると笑ってしまいます。
ある日、ここにたむろするリキシャワラですごいスピードで飛ばす人にあたりました。あまりにも早く上手だったので、降りるときに、「あなたはすごく早い!」 と褒めたら、それ以後、このリキシャワラは特権を得たかのように私をめがけてきます。しかし、他にも早い人がいたので、その人に、「あなたも早かった」と言ったら、たむろしている時にきっと彼らは話しているのでしょう。二人は競い始めます。
バスの運転手も車の運転手も何かにつけてクラクションを鳴らしたり車体を金物で叩いて音を出して競争したがります。全くこの手のことが好きな国民だとあきれてしまうし、実際乗っているバスがそれをしだすと危ないし怖い。
ところで、インド人は他人のものは自分のものみたいな感覚があり、あまり「サンキュー」を口にしないのです。もちろんリキシャから降りる時も、リキシャワラの顔をあえて見る事もなく...。私は何かにつけ「サンキュー、サンキュー」と連発してしまうので、友達からは何度も言わなくていいと言われます。しかし、リキシャから降りるときに「サンキュー」と言うと、リキシャワラはそれを口まねし、照れたようににやけながら「タンキュー」と返してきます。
徒歩10分もしないで着くのですが、暑い時期は汗が流れるのでリキシャを使っていました。それ以来、リキシャに乗る事にも慣れ、気候に限らず、少しでも早く着きたい時には利用しています。そして、それが最近の恐怖となっています。
家を出てまっすぐ数十メートルか歩いた測道(1/15の写真の道。早朝のため人や車が少なくいつもより美しく見えます。)の角にリキシャワラ(三輪車を漕ぐ人)のたまり場があり、だいたいはここでリキシャを拾うのですが、最近、リキシャワラたちは私の姿を見つけると、われもわれもと自転車を引っ張って勢いよく向かってきます。この姿、と〜っても怖いのです。一気に何台もで来られると、どのリキシャに乗っていいのかわからなくなり困ります。いつもは、シートがきれいで(切れて穴だらけのものも多い)、新しく良さそうな自転車に乗っている、体力のありそうな若者を選びます。そうしないとタイヤは歪んで回るし、ギーギーうなるし、ノロノロ。
リキシャワラにもいろんな人がいて、乗車中は、その漕ぐ後ろ姿を見ながらちょっとした人間観察です。こちらを気遣って、なるべく段差を避けて走る人、あまり気にしない人。
デリーの道路は車のスピードを落とさせるための道路の盛り上がりが至るところにあり、これを越えて降りる瞬間、身体が宙に浮いてしまうので、降りた時の振動が強く身体に響きます。これがなければもう少し乗り心地いいのだけれど...。長距離乗ったら具合悪くなりそう。また、気をつけていないと頭を天井の鉄の棒にぶつけてしまうので、棒のある中心から多少右か左に座るのがミソです。たま〜に、乗る前にさっとシートを拭いてくれる、気が利く人もいます。こちらも気持ちよく座り、しばらく乗っていると、ふとハンドルにぶらさがっているものに目がいきました。
オホ〜ッ、少し切れている子供用の綿のズボンが風にゆれて泳いでいます。他に布はなさそう。ということは、さっきのシートはこれで...。ぼろ切れは使うだろうけど、こんなにも形がはっきりしていると笑ってしまいます。
ある日、ここにたむろするリキシャワラですごいスピードで飛ばす人にあたりました。あまりにも早く上手だったので、降りるときに、「あなたはすごく早い!」 と褒めたら、それ以後、このリキシャワラは特権を得たかのように私をめがけてきます。しかし、他にも早い人がいたので、その人に、「あなたも早かった」と言ったら、たむろしている時にきっと彼らは話しているのでしょう。二人は競い始めます。
バスの運転手も車の運転手も何かにつけてクラクションを鳴らしたり車体を金物で叩いて音を出して競争したがります。全くこの手のことが好きな国民だとあきれてしまうし、実際乗っているバスがそれをしだすと危ないし怖い。
ところで、インド人は他人のものは自分のものみたいな感覚があり、あまり「サンキュー」を口にしないのです。もちろんリキシャから降りる時も、リキシャワラの顔をあえて見る事もなく...。私は何かにつけ「サンキュー、サンキュー」と連発してしまうので、友達からは何度も言わなくていいと言われます。しかし、リキシャから降りるときに「サンキュー」と言うと、リキシャワラはそれを口まねし、照れたようににやけながら「タンキュー」と返してきます。
by ayako-ondes
| 2007-01-19 07:18
| Indian★インド人